クロイツァーの話の続き(part2)

クロイツァーの本を読んでみると、意外にもドイツや日本でこの人は重量(重力)奏法を広めようとしていたことに気がつきます。

ただし、クロイツァーもギーゼキングも実は”重量(重力)奏法”という言葉は使っていません。

そもそも私も”重量(重力)奏法”という言葉を使うのは抵抗があるんです。

最初私は海外の文献でweight playingという言葉があったので重量奏法という言葉に訳しただけなのですが、どういうわけかその言葉が勝手に日本の世間で歩き始めたと思います。

同じように多分、例のロシア奏法のボスが”重力奏法”と日本で言い始めたので、それも勝手に日本で流行り始めただけです。

他の人もそう言う言葉を使っていた可能性はありますが、正確には音楽文献で”重量(重力)奏法”と言う言葉は多分、世界的には存在しません。

なぜなら・・・そんな奏法、世界的に当たり前なんですよ。

加えていえば・・・ロシアだけがそういう奏法を研究していたわけではないです。

面白いことにクロイツァーはこのテクニック奏法を

”重圧技術”

と呼んでいました。

ただ、・・・ここが不思議なのですが・・・

ドイツでも重量(重力)奏法(重圧技術?)は珍しくなかったわけなのですが、どうして、日本ではハイフィンガー奏法が主流になってしまったのか?

クロイツァーそして他の弟子もいたにもかかわらず、どうして全国隅々までハイフィンガーが主流になってしまったのか?

これは大きな謎です。

他にもクロイツァーは「これはおかしい!間違っている!いつまでこういうことを信じているのか?」と言う内容が結構あって・・・

と同時に、完全にクロイツァーと私の意見は同じだなあ・・・と。

まあこの手のオタクでマニアックな話は一般読者にはつまらなくて理解不能な内容なので(笑)明日からはフツーのくだらないわけわからん(笑)ブログに戻ることにして、メッセージ集あたりにこの件に関しては書きます。