12.指は立てるのと寝かすのとどう違うのか(指を寝かせて弾いたら違った音色が発生するわけではない。)

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4.指は立てるのと寝かすのとどう違うのか(指を寝かせて弾いたら違った音色が発生するわけではない。)

世間ではあたかも、ピアノタッチにおいて

指を寝かせれば・・・”あら不思議”・・・たちどころに違った音色をピアノが奏でる・・・

そういう理屈が通っているのですが・・・

ではなぜ指を寝かせたら、「違う音色」になるのかを考えて欲しいのです。

現代は21世紀です。非科学的な発想では多彩な音色を生み出すことはできません。

上のページで述べていますが、ピアノの鍵盤はスピードしか調節できません。

指を寝かせても立てても、結局は、ハンマーのスピードを変えることしかできません。

上の動画でも説明している通りです。

問題は、指を立てる、寝かす・・・これで鍵盤を押すスピードが変わることなのです。

指は立てた方が物理的に小さいエネルギーで大きいパワーを生み出します。

一方指を寝かすと指の面積が広いのでエネルギーが散在してパワーが出ません。

それを逆手に利用しているだけなのです。

逆に言えば、立てる、寝かす・・・そうやっても、そもそもピアノが音が出ないピアノですと、立てても音は出ませんし、出過ぎるピアノだと寝かしても音が出てしまいます。

その場の環境に応じて寝かす、立てる・・・。

もしくはそれだけではなく、腕の重さも調節して、さらにソフトペダルも使って音量の調節を行う。

そうすることによって初めて音色の変化を生み出せるのです。

単純にボタンのように、寝かす、立てる・・・それだけで音色が簡単にスイッチのように切り替わるわけではないのです。

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