ジストニア・腱鞘炎・筋肉痛を治す方法(作成中)
- 腱鞘炎・筋肉痛・筋肉疲労について
- ジストニアの症状
- ジストニアは「脳の難病・不治の病」と言われていますが単なる「癖」であり、治せる・・・
- 誰でも軽いジストニア(?)になっている可能性がある。(一番わかりやすいジストニアの例)
- トリルがうまくいかないのは軽いジストニアの一例
- 自分にも若い頃ジストニアと疑わしい癖があった。
- 人工的にジストニアになってみた!(笑)
- 最善の解決策・・・絶対にビタイチも力を入れない。
- まずは奏法を変えないとジストニア・筋肉痛・腱鞘炎は治らない。
- ジストニアは脳内のデータを書き換えないといけない
- 指使いが治らないのは軽いジストニア?
- 脳内のデータを書き換えないとジストニアは治らない。
- ベストな姿勢について(ジストニアや筋肉痛にならないために)
- 海外のロシアンメソッドは日本の某奏法と全く違う
- 苦労なく楽に弾けているか?
- 筋肉痛予防のストレッチについて
- 腱鞘炎はくせになるというけれど
- ジストニアになりやすい人の特徴
1.腱鞘炎・筋肉痛・筋肉疲労について(youtubeが再生されます)
主に筋肉の使いすぎということなのですが、余分に力を使ってピアノを弾いて長時間練習をすると、大概、疲れるのですが、それを通り越すと次に筋肉痛が起こり始めます。
これをさらに無視して練習を続けるとそのうち腱鞘炎に至ります。
通常は腱鞘炎になる前に相当な筋肉痛が起こるので、この時点で大概は病院に行くので、あまり腱鞘炎にまでなってしまう人はそう多くはないのではないかと思っています。
2.ジストニアの症状について(説明している箇所が再生されます)
よくある症状は3つのようです。自分の意思とは裏腹に
- 指が丸まってしまう
- 指がピーンと反ってあらぬ方向に向いてしまう。
- 指全体が固まって動かなくなる。
3.ジストニアは「脳の難病・不治の病」と言われていますが・・・(説明している箇所が再生されます)
ピアニストがなる(フォーカル)ジストニアは医学においては「脳の難病・不治の病」と言われているようですが、これは多分間違いで、単純にピアノを練習したことを知らない医者が判断したのでは?と思っています。
実際、何人か、ジストニアで困っている人が私のところに来て、弾き方を診てみたのですが、ほぼ全員とも、単純に力が入っているだけ、という状態のようでした。
単純に私から言わせれば「力を入れる癖」があるように思いました。
実際は「脳の病気」ではなく、単純に脳に間違ったデータを送ってしまっているから簡単に、その癖が治らないのでは?と思いました。
なのでその余分な力を抜けば簡単に治ってしまうのでは?と思いました。
4.誰でも軽いジストニア(?)になっている可能性がある。(説明している箇所が再生されます)
一番わかりやすい軽い(?)ジストニアの例は、例えば弾けない部分があったときに、そこの部分だけ部分練習をすれば弾けるようになったのに、通して弾くとやっぱり弾けない。
よくあると思うのですが、これは脳に「そこを弾いたら力を入れろ!」というデータが残っていて、そのデータがなかなか書き変わらないのでは?と思っています。
これは技術的な問題ではなく、「精神的」な問題で、その癖をなおせば良いのでは?と思うのです。
5.トリルがうまくいかないのは軽いジストニアの一例(説明している箇所が再生されます)
誰でもトリルは苦手だと思います。トリルはちょっとでも力が入れば動かないのですが、そこだけ部分練習をした場合、力が入らないようにできても結局通すと、また力が入ってしまう。
これは脳に「そこを弾いたら力を入れろ!」というデータが残っているわけです。
このデータを書き換えなければ、弾けないわけです。
6.自分にも若い頃ジストニアと疑わしい癖があった。(youtubeが再生されます)
20代の頃に私もジストニアと疑わしい症状がありました。
表現をするときに体や手に力を入れて表現する癖があったのですが、それがなかなか治らなくて困っていた時期がありました。
結局数年間、ピアノを弾かなくなったら徐々に治っていったのですが、あれは間違いなく変な癖があったのだと思います。
7.人工的にジストニアになってみた!(youtubeが再生されます)
ジストニアとはどういうものなのか?
それをあえて実験してみました。
おおよそこのような感じではないかと思います。
結局、あえて動かない3、4の指を無理に動かして無理に力を入れながら弾いているわけですが、これが無意識にやってしまっているのがジストニアだと思います。
結局そのような無理な弾き方をしなければ良いわけです。
8.絶対にビタイチも力を入れない。(youtubeが再生されます)
これが一番大事なことです。もちろんそれには奏法を変えないといけないので大変ですが、それは後ほど書きます。
実際本当に力を入れないで弾けるのか?と思うかもしれません。
現実的には実は指を支えるための筋力は使います。指がアーチ型になるための筋力です。
ですが、実際はそのアーチ型を形成する筋力はあまりに僅かなので人間は”力”と認識しません。
逆に力を入れるという行為は必要以上に入れてしまうことが多いので要注意です。
感覚的には全く力を入れていない、という感じです。本当はそれで十分な筋力がすでに指に入っていることが多いのです。
9.まずは奏法を変えないとジストニア・筋肉痛・腱鞘炎は治らない。
全く力を使わない奏法に変えることが必要で、某プーチン奏法(?)のようにやたら引っ掻いたり手の甲の中に力を入れる、もしくは腕の筋肉に力を入れながら弾くのは最悪で、そうではなくて無理のない脱力で引くような奏法に変えることが大事です。
ここのHPでも紹介しているように、腕の重さを自然と使う奏法に変えることをお勧めします。
10.脳内のデータを書き換えないとジストニアは治らない。
ジストニアの正体はなんでしょうか?治療不可能な難病でしょうか?
他のジストニアはわかりませんが、ピアノに関してのジストニアは簡単で、単純に力を入れるような弾き方をしているからジストニアになるのです。
ならば力を入れない奏法に変えれば良い・・・なのですがここで問題が生じます。
人間はすでに習慣づいた癖は直し難いものです。
その癖は直そうと思っても、実は脳にその癖が焼き付いているので、それを取り除くことはかなり困難です。
たとえば車に乗っていて危険に遭遇した時、あなたならブレーキを無意識に踏むでしょう?
それをこれからは、あるレバーを引いて、もしくはあるボタンを押して止まるように変更されたとしても、おそらくしばらくの間はブレーキを踏む癖がどうしても出てしまうでしょう。
これは脳内に「ブレーキを踏め!」というデータが焼き付いているのです。
同じようにある箇所で、力を抜こうとしても、力を入れる癖がすでに脳に焼きつている時は、この区政を取り除くことは至難の業です。
できないことはないのですがこの脳内のデータを書き換えることはかなり時間と労力が必要です。
11.指使いが治らないのは軽いジストニア?
たとえば、ある部分の指使いを直したい。しかし発表会は明日である(汗)。この場合、あなたはその指使いを今日中に直して本番も失敗なくその訂正された指使いで弾けますか?
おそらく無理でしょう。
脳では以前の古い指使いによる癖がついていてなかなか治らない。
多分1週間程度は直すのにかかると思います。
これは軽いジストニアと思って良いと思います。もちろんジストニアではありませんが、大体のジストニアとはどういうものなのか?というたとえ話としては理解しやすい内容かと思います。
13.ベストな姿勢について(ジストニアや筋肉痛にならないために)
ジストニア、筋肉痛にならないためには姿勢、フォームも大事です。全く力が入らないフォームは間違いなく中立な姿勢、つまり背筋は伸びて垂直な姿勢です。某プーチン学派(?)は体を45〜30度近く前傾姿勢で弾くことを推奨していますが、それは絶対やめた方が良いです。
完全に指にものすごい力が入ってしまってまともに弾けないはずです。
ほんのわずかな前傾姿勢でほんの少し上半身の重さを鍵盤にかける。
これで十分です。
14.海外のロシアンメソッドは日本の某ロシア奏法と全く違う
実際は私の中ではロシア奏法と重量奏法は全く同じで、海外でもこの辺りに区別はありません。
ところが日本においてはなぜか重量(重力)奏法とロシア奏法は全く違う奏法と認識されています。
これは非常におかしなことでなぜか日本だけ独特の某ロシア奏法が存在しています。
またその奏法では逆にジストニアになりやすい奏法であると言えます。