ショパンエチュード・他・テクニック攻略法

まず始めにショパンエチュードについて

ショパンエチュードテクニックについて(作成中)

ショパンエチュードはどれもある意味で非常に難易度が高いです。

しかし、それは指を速く動かすから難易度が高いのではありません。

そうではなくて、究極に脱力をしないと速く弾けない、という難易度です。

もちろん、無理やり指を鍛えて速く動くよう訓練をする方法が今までやり方だったのかもしれませんが、それで弾ける人は構わないと思います。

もしくは付点練習で指を強靭に鍛えて、速く弾く・・・これでどの曲も弾けるのでしたらそれで構わないと思います。

しかし私はそれでは弾けませんでした。

故に、そうではない弾き方をここでは挙げています。

ここで求められているのは”究極の脱力”です。

ほんのちょっとでも力が入ってしまえばショパンエチュードは弾けないと私は考えています。

私は思うにショパンエチュードのほぼ6割は完璧な脱力と重量奏法のみで弾けるのではないかと思っています。

そして、残りの4割がここで述べている特殊な奏法です。

  1. op25-1 エオリアンハープ
  2. op10-12 革命
  3. 10-5(黒鍵)
  4. 幻想即興曲op66
  5. スケルツォ第2番

Op25-1 エオリアンハープ

この曲は手首のしなやかな動き、そしてメロディーを歌いながら、中の伴奏音を小さく繊細に弾く事を求めています。

またこの曲は手が大きい人にとっては弾きやすいかもしれませんが、小さい人にとっては弾きにくい曲です。

実際私は鍵盤で9度が精一杯の長さで、しかも実際に9度の音程を弾く時はミスを誘発しやすく、実用的な長さではありません。

ショパンのエチュードには手が小さい人には弾きにくい部分ががかなりあり、それなりに工夫をしないと大変です。

9度の音程を弾く場合は私は鍵盤の端でしか弾けない

またこの曲は手が小さい人は手首を動かして弾いている人が多いと思いますが、通常の左右の手首の動きをした場合、手首の故障を起こしやすい曲なので手首の動きに関しては最大限の注意が必要です。

この様に左手の場合は左に曲げた形を極端に何度も行った場合、手首の軟骨を傷める事が多くなります。この様な形を多用したが為に、手首に違和感や、さらに痛みを生じた時は要注意です!

また、手が小さい人が幅の広さを要求する曲を弾く場合は無理に広げる事は無意味でしかなく、それは最終的には筋肉痛や腱鞘炎を誘発する事に繋がります。

このような形を取る事はあまり良くありません。

通常はこのような形で弾ける場合はそれでも良いのですが、手が小さい人で、この弾き方では弾きにくい部分は、弾き方を考えなくてはなりません。

このような形で。もしくは・・・

かなり奇抜に見えますが、このような形で弾くと小さい手でも弾きやすいと思います。というのも・・・

5小節の左手4拍目はかなり弾きにくく、手の小さい人は通常の動きでは弾けないと思います。

またこの17小節目も、手の小さい人はこのような形でないと弾きにくいと思います

6小節目は手首の回転がキーになります。やや大げさですがこの様な動きで。

右手はほとんどこのような動きで弾けると思います・・・が、これでは弾けない部分もあります。

11小節目はやや大げさですが、このような動きで。

15小節目はこのような動きで。

この曲のポイントはいかに手首を動かすかにかかっていると思います。

勿論、動かさなくても弾けないことはないのですが、もしも途中で筋肉痛や、疲労が起こるようであれば、再考が必要です。


2.革命op10-12

この「革命」は完璧な重量奏法で弾けば,全く疲れないのですが、指を動かして弾く奏法の場合は疲れることがあると思います。

まず、一つ言える事は、どこのフレーズも完璧な重量奏法で弾く事。

おそらく腕の重みが充分あり、骨格もしっかりしている人なら、これでかなり解決します。

しかし、腕の軽い、かつ骨格の弱い女性の場合はさらに以下の様な手首の動きを加えることにより,疲労を避けることができます。

やや大げさに動かしていますが、このような手首の動きにより、疲れずににこのパッセージを弾ける様になります(実際はここまで手首を落とす動きはしません)

コツは強拍のアクセントの部分は指の力ではなく、手首を落とす事により重さをかけて音量を出す事です。

この部分はこの様に完全な重量奏法で弾けば、最後まで疲れません。

ただし、腕の細い、きゃしゃな女性の場合は、手首の動きを利用する事により容易になると思います。(さらに下の動画をご覧下さい)

なお、このパッセージは親指でくぐり抜ける時に、大概力が入る人が多いので、入らずにパッセージを弾く様に。(

こちらは重さだけではなく,積極的に手首の動きを利用して弾いています。

特に初めのアクセイントが付くドの音の時に手首でひねって音量を出しています。

25小節目は様々な弾き方があるとは思いますが、手が小さい人はこのように押すのも一つの方法だと思います。

29小節目以降はかなり難しいのですがこのような手首の動きを使えばかなり容易になると思います。ポイントとしては押す回転を使う事です。


3.黒鍵エチュード

ショパンのエチュードやその他の難曲は正直、強引に腕の疲れや筋肉痛を考えずに無理に弾き通そうと思えば弾ける曲ではあります。
現実的に1曲弾き通すだけでエネルギーを全消耗してしまっている人もかなりいると思います。
しかし、ショパンはそのように弾いて欲しいと考えて作曲はしていません。
ショパンのエチュードやその他の難曲は容易に、疲れずに、楽に弾ける様にと、テクニックの革命を起こしたわけです。
もしもあなたがショパンエチュードを1曲,全エネルギーを用いて弾く、もしくは弾いている最中に腕が痛くなってしまい、それを我慢して最後まで弾いているという状態であれば、是非テクニックを改善して欲しいと思います。
事実、効率の良い奏法で弾いた場合ならば、全く疲れずに、楽に弾けるはずです。

まず始めに冒頭1小節目の右手は完全な脱力と重量奏法が必要です。

どのショパンエチュードもそうですが、中途半端な脱力では絶対に弾けません。

逆に言えば、完璧に脱力ができていればこのパッセージはそれほど難しくないはずです。

ただし、その際、多少手首を動画のように左右に動かして弾くと弾きやすい場合もあります。うまくいかない場合はこのような動かし方も試してみてください。

そして最も大事なことは、決して右手を大きい音で弾かないこと。

この曲のメロディーは右手ではなく、左手です。

右手を大きい音であたかも、メロディックに弾くことは、音楽的にもテクニック的にもナンセンスです。

3小節目はどちらかというと、引っ掻く感じで弾きます。

17小節目もやはり引っ掻く奏法が出てきます。

このエチュードは意外にも引っ掻くテクニックが多いのです。

ただし、後ほど出てきますが79小節目〜82小節目までは押すテクニックが出てきますが。

19小節目もやはり引っ掻くテクニックです。ただし、やや回転を伴います。

おそらく誰もが苦手な33〜40小節目ですが、ここでは上りは引っ掻くテクニック。そして下りは押すテクニックが役に立ちます。

ただし、あまり大きい音で弾くことはお勧めしません。この部分においては右手がメロディックですが、それでも大きい音で弾くことは音楽的に重テクニック的にもあまり意味がありません。

そして、降りてくる時にはどうしても手が小さい人にとって弾きにくい部分があります。

その時にはこの動画のように左手で音を取ることをお勧めします。

この45小節目もやはり難しいと思う人は多いのではないかと思うのですが、ここは一番高い部分の”レミレ”の部分の指使いを”535”にしてみてください。

”545”という指使いはあまり日本人向けではないと思います。

日本人は外国人ほど、5や4の指は強靭ではありません。


幻想即興曲op,66

この曲はエチュードではありませんが、エチュードと同様、テクニック的には比較的難しいレベルであり、無理な弾き方をすれば、筋肉疲労や筋肉痛を生みやすい曲です。

重量奏法で弾く事は基本ですが、それ以外にも手首の動きが必要になってきます。

冒頭の部分は手首は引っ掻く様にして弾く。(f1)7

7小節目も同じ動きです。(f2)5

13小節目はこのような動きで(f3)3

17小節目は小指にアクセントが必要ですが無理な弾き方をせずに重量奏法でアクセントを付ける.(f4)2

17小節目はもしくはこのように、手を振って音を出す方法もあります。

大事なことは、無理をしてハイフィンガー奏法で弾くのではなく、振った勢いで弾くことです。f5

119小節目は大変難しい所ですが,このように手首の反転の動きを利用する。(f6)2

左手は手が大きい人は通常の手首を回さずに弾く方法でも構わないのですが小さい人は下の弾き方をお勧めします。(f7)

手が小さい人はエオリアンハープ同様の手首の回す動きが必要になります。(f8)3

さらに18小節目は途中で、指番号を1−2、という形でひねって弾くことも選択肢です。(f9)

スケルツォ2番の68小節目のようにです。


スケルツォ第2番