黒鍵エチュード

3.黒鍵エチュード

ショパンのエチュードやその他の難曲は正直、強引に腕の疲れや筋肉痛を考えずに無理に弾き通そうと思えば弾ける曲ではあります。
現実的に1曲弾き通すだけでエネルギーを全消耗してしまっている人もかなりいると思います。
しかし、ショパンはそのように弾いて欲しいと考えて作曲はしていません。
ショパンのエチュードやその他の難曲は容易に、疲れずに、楽に弾ける様にと、テクニックの革命を起こしたわけです。
もしもあなたがショパンエチュードを1曲,全エネルギーを用いて弾く、もしくは弾いている最中に腕が痛くなってしまい、それを我慢して最後まで弾いているという状態であれば、是非テクニックを改善して欲しいと思います。
事実、効率の良い奏法で弾いた場合ならば、全く疲れずに、楽に弾けるはずです。

まず始めに冒頭1小節目の右手は完全な脱力と重量奏法が必要です。

どのショパンエチュードもそうですが、中途半端な脱力では絶対に弾けません。

逆に言えば、完璧に脱力ができていればこのパッセージはそれほど難しくないはずです。

ただし、その際、多少手首を動画のように左右に動かして弾くと弾きやすい場合もあります。うまくいかない場合はこのような動かし方も試してみてください。

そして最も大事なことは、決して右手を大きい音で弾かないこと。

この曲のメロディーは右手ではなく、左手です。

右手を大きい音であたかも、メロディックに弾くことは、音楽的にもテクニック的にもナンセンスです。

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