業界ではよく聞かれる話です。
でもほんとうなのでしょうか?
まあそうですねえ・・・確かに1週間も弾かなかったら、なんとなく言うことを聞かない指が出てくるのは事実です。
ただそれをすぐに「筋力が落ちたから鍛えるべき」と言うのは違うかなと。
実際確かに私の場合はなんとなく腕の重さを支える指がしっかりしないという感じはあります。
それ自体は確かになんとなく手の甲の筋力が落ちたのかな?と思ったりします。
実際は手の甲の中の筋力ではなく、腕の筋力が落ちたのかな?と判断した方が良いと思います。
ただそれが本当に筋力が落ちたのか?それとも使っていた筋肉をしばらく使わなかったから、その筋肉を使うことに慣れなくなったのか?はわかりません。
どちらにしてもあまり気にせずにいつもの通り、練習すれば、数時間のうちに感覚は戻るはずです。
その数時間で感覚は元に戻るので、それを考えれば・・・多分・・・
筋力が落ちたのではなく・・・感覚が鈍っただけ
だけだと私は思っています。
筋力だったら数日間はかかるでしょう。
しかも元に戻すときに下手をすれば筋肉痛になる可能性がある。
それよりも大事なことがあります。
それは・・・どうせだったら、指がふにゃふにゃでしっかりしないのですから
そのしっかりしない状態でもピアノが弾けないか、試して欲しいのです。
つまり・・・
指の筋肉がしっかりしなくてもピアノが弾けるぐらい筋力を使わずに弾けないか?
これを試して欲しいのです。
それをせずにいつもの通り、筋肉で弾く練習をしてしまうと、また筋肉で弾く癖を付けてしまう。
せっかく重量奏法(ロシア奏法ではない)を習得するチャンスなのです!。
昔の私も含めてほとんどの人はピアノを筋力で弾いてしまう人は多いと思います。
実はこれ、気が付かないことが多いのです。
力が抜けていると勘違いしてるけど実はまだ力が入っている、と言うことはよくあるのです。
それによって余計な故障や、音が硬くなりがちになります。
本来ピアノはほとんど筋力を必要としていません。
某奏法は逆に屈筋、虫様筋等、強靭な筋力が必要と言っていますが・・・
それは嘘です。いい加減な情報を信用しないで下さい。
いかにして、指がしっかりしない、筋力が落ちたかな?と言う時期にそれでもピアノが力まずに弾けないか?
それを試すには絶好の時期なのです。
あらゆる部分の筋力、余計な力が入っている部分を除くこと。
これによって本物の重力奏法を習得できるようになります。