本当にピアノが上達したければ、電子ピアノを使うのは、おやめなさい!

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本当にピアノが上達したければ、電子ピアノを使うのは、おやめなさい!

以前このメッセージ集で、電子ピアノも、使いようだと言う意見をのべましたが、今回、軽薄にもガラッと正反対な意見を述べる事にしました。

なぜなら、実は、今回、私自身が夜の練習用に電子ピアノを買って、使い勝手がようやく分かったからです。

正直に言います。

本当にピアノが上達したければ、電子ピアノを使うのは、おやめなさい!

これは逆に言うと、電子ピアノを使っていると上達する保証は皆無に等しいかもしれません。ということです。

まあ、バッハのようなペダルを使わない曲なら、なんとか使えますが、さすがに、ペダルを多用する曲では、ハッキリいって練習になりません。

ペダルのピアノにおいての構造は、たたいた鍵盤の音の倍音すべてがピアノの器の中で鳴り響きます。この鳴り響く音をどうコントロールするかは、ピアノの鍵盤のタッチそのものに関わっていますが、残念ながら、電子ピアノでは、その倍音を鳴らしてくれません。

これは、特に、近現代の極め付けに繊細さを求められる曲になると、全くと言って良いほど、曲想が付けられません。

えてして電子ピアノで練習している人の演奏にありがちな特徴の演奏があります。

それは、音が「ポワ〜ン」とした音なのです。

それはまさしく!電子ピアノの音そのものなのです!

私は以前は、ピアノは高価だし、もしかして子供が途中でやめてしまうかもしれないと考えれば、6年ほど習って、ようやくブルグミューラーにでも入ったらアップライトピアノを買えば、経済的にも無理がないかもしれないと思っていたのですが、私の所では、どの生徒も、ピアノを始めて、どういうわけか3年もたたずにブルグミューラーに入り、あっという間にソナチネに突入です・・・

私は思うに、中古ピアノで良いから初めから本物のピアノで始めた方が遥かに経済的ではないかと思っています。

今や中古ピアノは20万円台で程度の良い中古ピアノが手に入る時代です。

もちろん、大人の生徒などは、いつも夜遅く帰って来るなどの理由で、電子ピアノでしか練習できないという人も多いと思います。しかしだからこそ!現代ではサイレントピアノというすぐれたピアノがあるのです!

いつもは夜、電子ピアノで練習して、そしてたまの昼間に本物の音で練習して音色を確かめる・・・これだけでもかなり違うはずです。

ちなみに普通のアップライトピアノにサイレント機能の機械を付けても、15万〜20万程度でできるのです。

さらにもっと経済性を求めれば、電子ピアノは今では新品でも、5万円台からあります。スペースがあるのであれば、アップライトピアノと、電子ピアノを置くという方法もあります。

もちろん、電子ピアノやサイレントという方法でなくとも、アップライトピアノの、まん中の弱音ペダルで練習してもかまわないでしょう。

私が最も恐れるパターン・・・それは、子供が、ピアノに触れる時からずっと電子ピアノで練習してきた電子ピアノしか知らない子供・・・これは全くもって、恐ろしい結果になります。

もしかして抜群にうまくなるかもしれないのに、その子の成長を、がんじがらめに、上から押さえつけているのかもしれないです。

これはまるで、子供を飢餓状態にして栄養を与えていないのと同じです!

電子ピアノにしようか?それとも生ピアノにしようか迷っている方がいたら・・・是非!生ピアノをお勧めします。