ピアノと対話する方法(多彩な音色とタッチについて)作成中

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作成中(少しずつ書いていきますので時々ご覧になって下さい)

あなたは、こういう風な弾き方をすると劇的に音色が変わる、もしくは美しい音が出る、と習いましたか?

もしくはそのようにあなたは信じて教えていますか?

失礼ですが・・・

それは嘘です!そんなこと信用してはいけません!!

ではピアノの音色を変える方法ってどうしたら良いか知ってますか?

その辺りをピアノの構造も含めて、科学的に説明します。

業界では非科学的だったり、オカルトめいた奏法、指を寝かす、指を押して弾く、手の中に空間を作ると音色が劇的に変わる、手を二重に重ねると音が変わる・・・などで音色を変えるという話がよくありますが・・・

全部嘘です!。騙されないで下さい!

ここでは業界の悪い言い伝えや、怪しい奏法に頼らずに、容易に音色を変えられる方法をピアノの構造を通してご紹介します。

  1. まずピアノの音が出る仕組み(アクション)を知ってほしい。
  2. ピアノは蓋を全開で練習するのが望ましい。
  3. アクションの目的は音量(強さ)の変化。
  4. 全てはアクションの先端についているハンマーフェルトが鍵を握っている。
  5. 鍵盤に100kgの重さをかけても、ハンマーフェルトには伝わらない。
  6. ハンマーフェルトの整備
  7. 整備を怠ると・・・
  8. ハンマーはほんの一瞬、弦を叩いて、そしてすぐ離れます。それ以降何も出来ません。
  9. 我々ができることはハンマーフェルトのスピードの調節、これだけ!
  10. ハンマーフェルトはすなわち、鍵盤の動きと直結。
  11. 我々ができることはつまり鍵盤の動きのスピードの調節、これだけ!
  12. スピードの調節は鍵盤のシーソー感覚で行う。
  13. アフタータッチとかって・・・そんなの関係ない!無視!。
  14. なぜ鍵盤上で手を踊ったり、手をこね回す宗教奏法が流行ったのか?。
  15. ここまでで音色の秘密の話はまだ三分の一!
  16. (真相は)タッチで音色が変わったのではなく、鍵盤スピードが変わっただけ。
  17. タッチという名前の使い方を業界では間違っている。
  18. 音色の正体は音量(強さ、明るさ)の無限の組み合わせ。
  19. たったの一音だけなら、巨匠が弾いても、猫が弾いても、同じ音。

1.まずピアノの音が出る仕組み(アクション)を知ってほしい。

あなたが所有しているピアノはアップライトピアノですか?それともグランドピアノ?

どちらでも、ピアノの中の鍵盤の機械(アクションと言います)を観察することは可能です。

アップライトピアノはやや簡単に観察できますが、ここでは私のグランドピアノで説明いたします。

グランドピアノからアクションを引っ張り出すのはやや大変ですが、調律師にご相談して安全に引き出すことを勉強してぜひご自身で観察して欲しいのです。

冒頭の動画から全ての答えをもう暴露していますが(笑)とにかくピアノ内のアクションはこのような構造になっています。鍵盤を押すとハンマーが上がって弦を叩く。

間に様々な機械がありますが、原理的にはとにかく、鍵盤を動かしてハンマーフェルトが動く。

大事なことは指は弦に直接触れてはいないのです。あくまでもハンマーフェルトが弦を叩くだけです。

後自分のピアノからアクションを引き出さなくても、このように手前の道具でも簡単にアクションの構造機械を作ることはできます。

とにかく、ピアノの構造とは、鍵盤の先にある板がさまざまな機械を介してハンマーフェルトが弦を叩く、と言うことを理解していただければと思います。

何度も申しますが、弦に指は直接触れるわけではありません。

あくまでもハンマーフェルトを動かしているに過ぎません。

ピアノは蓋を全開で練習するのが望ましい。

グランドピアノを持っている方はいつも蓋をどういう状態で使っていますか?

多分普通は全閉で使っている方が多いと思います。
しかし私は必ず全開で練習しています。

理由は単純で、音色の研究のためには全開が望ましいからです。

それって・・・音量が大きい方が良いからですか?・・・・

・・・いえ、違います。

鍵盤のタッチ感、レスポンス感の研究のためです。

でも蓋を全開にすると音がうるさくて、困ります・・・。

・・・だったら・・・弾く強さを弱くすればいいだけの話です(笑)。

しかし・・・そこに非常に重要なポイントがあるのです。

もう一度言います。非常に重要な内容です。

ちょうど良い音量に調節するためのタッチ感、レスポンス感をここで習得して欲しいのです。

音量が大きいのであれば、鍵盤の押す量や、押すスピード、押し込み方の調節をして欲しいのです。

そして、その作業が音色の操作に非常に重要な決め手となるのです。

この作業は残念ながら、全閉だと、やりずらいのです。

レスポンス感が鈍くなるだけでなく、音色の変化も乏しくなるのです。

逆に全閉で練習をしていると、どんな音でも強いタッチで弾くことが多くなります。

これはすなわち、どんな音も硬い音色しか生み出さない弾き方の原因ともなります。

ダイレクトに音色の変化を調節するには、蓋は全開でないとわかりにくいのです。

そもそもピアノの性能は蓋を全開の状態でメーカーは設計しています。

全開でのみ、ピアノの性能の発揮を目指しています。

ピアノメーカーはもちろん、音色の違いを容易にできるよう開発、設計しています。

その音色の研究のためには蓋は全開でなければ分かりにくいのです。

ぜひ、全開で音量がうるさく感じるのであれば、タッチ感でちょうど良い響きになるよう訓練して下さい。

うまくいかない場合は調律師を読んで整調(整備)してもらって下さい。

音量の調節ができるようになった時、巷で跋扈している、間違った怪しい奏法に左右されずに、あなたは音色の秘密、正体を発見するはずです。

私の教室では猫が寝る時だけ、全閉にしています。

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