多彩な音色(タッチ)の作り方

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2.タッチの仕方で音色が変化するのではなくてタッチの違いで鍵盤のハンマーのスピードが変化しただけに過ぎない。

タッチの違いで音色が変化するわけではないんです。

タッチの違いによりハンマーのスピードが変化して、それにより音量、音の硬さが変化して、違う音量、音の硬さ、明るさが出てくるにすぎません。

音色を変えるために弾き方を変えるのも一つの方法ですが、どちらかというと、ハンマーのスピードの調節をすると判断した方が正解です。

単純にはハンマーのスピード調節というのは結果的には音量の変化なのです。

1.ハンマーをゆっくり動かした場合・・・

この場合は小さい音が出ます。かつ高周波の音があまり出なくなり、結果的には柔らかい音が出やすくなります。

2.ハンマーを速く動かした場合・・・

この場合は大きい音が出て、かつ高周波の音が出てキーンとした音が出ます。

まずはこの2つの音の違いが出ると思って下さい。

この2つの音の様々な段階の組み合わせにより実は人間は多彩な音色を感じるのです。

つまり違うタイプの音が並んだ時に人は「音色が違う」と感じるのです。

すなわち、弦楽器と違ってピアノ奏者はピアノに接した時に、大まかにこの2つの奏法しかできないのです。

あたかも鍵盤を特殊な押し方をしたからといって、特殊なハンマーの動かし方をして特殊な弦への当て方をして音色が変わるわけではないのです。

もちろん、ゆっくりから速くハンマー(鍵盤)を叩く間には無限大の段階があります。

問題はこの無限大の段階による音量の変化、音の硬さが決め手となります。

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