ステップ4
さて、ここではその指の先端にかかる重さの調整を練習します。
ピアノを弾いている時には、その重さを自分で調整する事により、ppp〜fffを作り出します。
まず最初に料理などで使う量りで練習するとよいです。
指を量りに載せてそのまま重さをかけていきます。
計量器の量りに指を載せたら少しずつ重さをかけていきます。そして重さをすべてかけた時に,だいたい1kgまでは量りの針が行くと思います。(腕の細い女性の場合は500gしかないときもあります)
このときが腕の重さを最大限掛けている時です。(ffの音で且つ、異常に速い音で弾く場合はここまで掛ける事はありますが,普段はここまで掛ける事はないと思います))
そこから重さをゆっくり減らしていって、最後は完全に針がゼロになる状態にまでもっていってみましょう。
この,最大の重さをかけている時から”0”になるまでの間の重量を自由自在に調節しながら弾くのが”脱力奏法(重力奏法)”です.
ステップ5
もし,小さい音で弾きたい場合はこのようにどの指で弾いても100g程度の重さをキープして弾く事になります。
このとき,量りの針が一定になっていない場合は音量も一定になっていない可能性があります。
ステップ6
大きい音の場合は300〜500gを掛ける事になると思います。
ステップ7
これは悪い例です。つまり重さがかかっていないで指の力のみで弾いている。計量器の針が毎回”0”になっているので重さがずっとかかっていない。
実際ピアノを弾いている時でも、レガート奏法になっていない。17
このように、実際にピアノを弾く前に,計量器などで重さを掛ける練習をお勧めします。
次は実際に鍵盤での奏法です。
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