動画で脱力・重力・重量奏法スピード講座!

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動画による・早わかり脱力奏法(重量奏法、重力奏法)スピード講座・実践編

こちらもご覧ください。(ロシア奏法と重量奏法とはどう違うのか?)

  1. step1~3 死人の手〜鍵盤にぶら下がる
  2. step4~7 計りに手を載せて実験
  3. step8~9 実際に鍵盤に手を載せて重量で弾いてみる
  4. step10~11 手が浮いてしまう現象とは?
  5. step12~13 強弱の練習
  6. step14~15 レガート奏法を実験
  7. step16~17 スケールでのpp~ffと回転奏法
  8. 重量奏法の確認tech24~25
  9. オクターブの弾き方

ステップ1〜3

死人の腕

ステップ1

ここでは、完全に力を抜いた状態を体験します。

まず、ムービーのように、完全に脱力をした腕をもう一方の手で支えて、そして離して下さい。完全な脱力とはここのムービーのように支えている手をどかすと、たちどころに腕が落ちます。

つまり、死人の腕をまねるという事です。

ステップ2

これは、悪い例です。これでは完全に脱力が出来ていません。ピアノを弾く時、このように脱力が出来ていない状態でピアノを弾くから、重さがかからないのです。いつでも、自分の腕の重さを100%かけられる程、脱力の用意が出来ている事が大条件なのです。

ステップ3

次に、その脱力をした腕で、ピアノの鍵盤に、3の指を引っ掛けて下さい。3の指の先端で。何とかかろうじて!引っ掛かって下さい。3の指の先端はこの時、すべての腕の重さを支える事で、しんどいはずです。

次に、その3の指を起こして下さい。その時、3の指の先端に全ての腕の重さがかかっているので、3の指の先端は、かなりしんどいはずです。

指先は真っ白になりすべての重さがかかるので、痛いという感じだと思います。

もちろん!ピアノを弾く時、このようにすべての重さをかけて弾いたら、大変なのでその重さを調整するのですが、それは次のステップ4にて・・・

他にもこちらに様々なyoutubeによる奏法に関してのページがございます。


step4~7

さて、ここではその指の先端にかかる重さの調整を練習します。

ピアノを弾いている時には、その重さを自分で調整する事により、ppp〜fffを作り出します。

まず最初に料理などで使う量りで練習するとよいです。

指を量りに載せてそのまま重さをかけていきます。

計量器の量りに指を載せたら少しずつ重さをかけていきます。そして重さをすべてかけた時に,だいたい1kgまでは量りの針が行くと思います。(腕の細い女性の場合は500gしかないときもあります)

このときが腕の重さを最大限掛けている時です。(ffの音で且つ、異常に速い音で弾く場合はここまで掛ける事はありますが,普段はここまで掛ける事はないと思います))

そこから重さをゆっくり減らしていって、最後は完全に針がゼロになる状態にまでもっていってみましょう。

この,最大の重さをかけている時から”0”になるまでの間の重量を自由自在に調節しながら弾くのが”脱力奏法(重力奏法)”です.

ステップ5

もし,小さい音で弾きたい場合はこのようにどの指で弾いても100g程度の重さをキープして弾く事になります。

このとき,量りの針が一定になっていない場合は音量も一定になっていない可能性があります。

ステップ6

大きい音の場合は300〜500gを掛ける事になると思います。

ステップ7

これは悪い例です。つまり重さがかかっていないで指の力のみで弾いている。計量器の針が毎回”0”になっているので重さがずっとかかっていない。

実際ピアノを弾いている時でも、レガート奏法になっていない。

このように、実際にピアノを弾く前に,計量器などで重さを掛ける練習をお勧めします。

次は実際に鍵盤での奏法です。


step8~9

重さを支える部分

まず、重さをかけるといってもある部分だけはしっかりさせておかないといけない部分があります。それをこちらで説明いたします。

上記がご理解できた上で次のステップ8へ。

ステップ8

次に、鍵盤にそっと指をおろして下さい。鍵盤のキーを押し始めたら、ゆっくりと、腕の重さをかけていきましょう。鍵盤が下がり始め、そして一番下まで鍵盤が押されて、床につくはずですね。

さらにそこから!腕の重さをどんどんかけて、完璧に腕の重さを100%かけるまで行きましょう!

おそらく指先が真っ白になるまでです。

そこまでいったら、今度は重さをゆっくり浮かし始めて下さい。

だんだん重さを浮かしはじめると、キーへの圧力がどんどん減り、しまいには、鍵盤が浮き始め、そして、とうとう、鍵盤が、完全に押し戻されるでしょう。

この鍵盤が浮き始める状態から、鍵盤が、完全に押し戻された状態は、実は腕の重さがかかっていない状態です。

逆に、この鍵盤を底まで押し下げた状態から、鍵盤が浮かない状態の間でピアノを弾くのが脱力奏法(重力奏法)です。この間でピアノを弾くと、ppp〜fffが無限に作れます。

ここの段階ではまだ音を出してはいませんが、鍵盤に幅の広い重さを掛ける事が一番大事なので、この圧力の調整をよく練習してみて下さい!

ステップ9

ここで大事な事を述べます!

ステップ7でも載せた様に、重さがかかっていない場合は,鍵盤が浮いた状態,つまりこの様に音が切れる状態で弾いていると思います。

この状態で弾くと音が切れるので繋げるようにして弾きがちになりますが、もうこの時点で重さを利用せずに力で弾いています。

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