あえて名前は書きません。
日本人です。
でもですねえ・・・実は彼女が18歳の頃から知っていました。
その頃からあちこちマスタークラスに参加していました。
本当に勉強熱心でした。
18歳にもかかわらず、大曲をこなしていて・・・感心していました。
すんごいなと。
遊び盛りの年齢だというのに・・・。
リストソナタなんですが・・・私がヒーヒー言って弾いていたのに、18歳の子が易々と弾いてるなと(汗)。
もちろん、問題点はありましたが・・・まだ18歳だからこれから音楽的には進歩するだろうと。。。
将来は有望だと思っていました。
今回もよく弾けていたと思います。音楽もよく理解して表現していました。
音ミスもひとつもなかったです。
ただ確かに・・・問題点はあったと思います。
そこをショパコンでは予備予選からして跳ねてしまいました。
これ・・・とても厳しい判定です(汗)。
日本ではあの演奏なら間違いなく最終まで残れます。・・・ですがここはポーランド。
何気なく鳴らした音一音でさえも芸術性を感じさせないと、怒号が落ちる国です。
「音ミスじゃなくて音楽なんだよ」
WOJCIECH ŚWITAŁA審査員のいつもは温厚なのにこの時ばかりは厳しい眼差しが垣間見れます。
ただまあね・・・みなさんは聴いている方だからなんでも言えるんですが・・・。
弾く方はたったの30分の演奏であっても、そのバックにウン万時間の練習時間がある。
おおよそピアニストという人たちは人生をピアノを弾くことに捧げています。
一般の大学生やOLと違って人と遊ぶことはほとんどしない。
僧侶みたいなもんですよ。
果たしてそういう人生が幸せかどうかは・・・それは本人が決めることではあります。
どちらにしても、何某かを目指すことはそういうことなんです。
我々一般人は、いちゃもんをつけちゃいけない。
「ピアノが弾けない」と嘆くんだったら・・・奴らを見習ったほうがいい。
奴らを見たら・・・自分の努力不足を痛感する。
「先生が悪いから自分は進歩しなかった」
そういうんだったら・・・
奴らを見たほうがいい。
多少のコメントはもらったとしても、誰にも頼らずに自分一人で仕上げている。
2年前のマスターでも彼女を見かけましたが・・・今後も是非頑張ってほしいと思いました。