ご存知!ピアノ界のyuotuberの女王様!森本様です。
この森本女王様のyoutubeはそんなに見てはいないのですが、良いのもいっぱいあります。
ですが・・・
残念ながら、このピアノの音色については・・・この森本女王様の意見には賛同しかねる内容があります。
いや、だからって喧嘩を売るつもりはございません(汗)。
なんたってピアノ界の女王様に喧嘩などと(汗)。
それはまるで特定危険指定暴力団の工藤会に抗争を仕掛けるようなもの(汗)。
森本様ファンは大勢いるので、夜道を歩けなくなります(汗)。
ただまあ・・・やっぱりこのピアノの音色に関しては、業界的にもかなり間違った・・・というか誤解しかねない内容がかなり出回っていると思っています。
ピアノ業界というのは、一部の業界人が仕切っているので、この世界には「業界用語」というものや「業界教育」「業界テクニック」なるものがあります。
実はもう20年前なのですが、2000年頃に私はHPで重量奏法、というものを書きました。
これが当時意外と反響を呼んでいました。
もちろん、重量奏法なんていうのは本来、別に私が言わなくても、日本だけでなく、全世界のトップレベルの中では当たり前な奏法ではあったのですが。
それが日本ではあまりそういう無理のない奏法はあまり流行らなくて、今ではかなり名が通るようになりましたが、ハイフィンガー奏法というのが主流ではあったわけです。
当時は私はかなりいろんな人から叩かれました。
「そんな奏法聞いたことがない」
「いずれ消えるインチキ奏法」
でもまあ・・・10〜20年後には多分逆転しかけていくだろうとは思ってはいたんです。
現在では逆転はしているかは分かりませんが、かなり流布したかなとは思っています。
テクニックにおいてはもう私が黙っていてもまあ世間はどんどん進んでいくだろうと。
しかし音色に関しては・・・
これはいまだに古い考えが跋扈していると私は思っています。
森本女王様のご意見で一つだけ「その通り!」と思っている賛同できる内容がただ一つあります。
それは・・・
「音色は打鍵スピードで決まる」
という内容です。
まさにその通りです!。
この打鍵スピードで決まる・・・ここでyoutubeが終了しているのなら良いのですが・・・
ですが・・・それ以外のご意見は・・・賛同しかねます。
例えば「音量は音色に関係ない」というのは・・・
まあそれは・・・言っているニュアンスはわかります。
わかるんですけど・・・
でもやっぱり音色は「音量の変化、音量の差」じゃないですか(笑)。
だって打鍵スピードが重要って言ってるんだから。
打鍵スピードを変える、ということはそれは「音量」の変化でしかない。
打鍵が速くなれば音量は増えるし、遅くなれば音量は減るし・・・。
もちろん「音量」ととるか、「音の強さ、明るさ、暗さ」ととるか?
でも結局学習者に指導するとしたら、「音量」と説明した方が理解しやすい。
多分森本様もご理解していらっしゃるとは思うのですが・・・。
もちろん、だからって闇雲に音量を弄ったから、音色がカラフルになるわけじゃない。
そこには奏者のセンスとか音量の混ぜ具合も関わってくる。
あとはですねえ・・・これも業界用語なんですが・・・
指を寝かすと音色が変わる
残念ながらそれは寝かすことによって打鍵スピードが遅くなっただけの話。
よく考えてください、業界の皆さん。
もし・・・もしもですよ・・・
新品のカワイのグランドピアノを買って家に入れると・・・最初は全然音が出ないじゃないですか?(いやカワイに限らずに最近はヤマハもそうですが・汗)
で。その音が全然出ない時に、もし指を寝かす奏法で何かppの曲を弾きますか?
例えば・・・
月の光を弾こうと思った時に指を寝かすとウントもすんとも全然音量が出ないピアノの時・・・
その時は・・・指を立てて思いっきり打鍵するしかないじゃないですか(汗)。
結局、指を寝かすとかじゃなくて、音量の勝負なんです。
まあ音量というから、反感を買うわけでどちらかというと、明るさ、暗さというのかもしれませんが。
逆も然りです。
あまりにも音量が出るようなじゃじゃ馬のヤマハフルコンだったら、初めから最後まで指を寝かして弾くでしょ?
それか・・・まさに打鍵スピードを調節する。
残念ながら音色とかだとピアノ業界では「誤解」が跋扈している。
私はこれからこの「音色」に関して日本が変わるまで別のコーナーで一石投じて行くつもりです。
それが以前書いた「ピアノと対話する」という内容です。
どうやってみんなに理解してもらうか・・・を思案中ですが・・・。