アルゲリッチ・テクだからってなんなの?・・・と私は思ってしまう(笑)

この動画、私からみたら色々ツッコミどころ満載です(笑)。

何か特殊な奏法で、これがいわゆるロシア奏法なのか???

・・・と思って見たのですが・・・笑。

結局、そういうことではなく(汗)

まず・・・最初は引っ掻いて弾いていたのに後になったらほとんど引っ掻かずに弾んで弾いているだけになっている(笑)

一体引っ掻いて弾きたいのか?それとも手首のバウンド、もしくは押して弾きたいのか?

ただ、アルゲリッチの弾き方がこういう引っ掻く奏法だということは以前も聞いたことがあります。

でもだからと言って某一派のように

「これが極秘の国家機密奏法だ!」とは思わないし、別に珍しくも、使おうとも思いません。

それとこの引っ掻く奏法・・・これを多用すると間違いなく腱鞘炎かジストニアになる。

そう・・・一派のBOSEのようになってしまう(汗)。

もちろん、この引っ掻く奏法を使ったから輝かしい黄金の音色が生まれるわけでもありません(笑)。

それからアルゲリッチとかプレトニオフとか、そういうロシア関係の人だからその教えに従うべきだとかって・・・

じゃあバレンボイムとかデームスとかポリーニの教えは従う価値がないのか?

ここがポイントで、結局ロシア人だから・・・という枠組みはとっぱらった方が良いと思うのです。

でないと単なるロシア人びいきになって・・・というか一派はそうなんですけど(笑)。

ロシア人と言っても左から右まで様々な人がいる。

それをひっくるめて全部「ロシア」と一つで括るからおかしな話になる。

以前もお話ししましたが、そもそも血液型で性格判断とかって・・・

人をA,B,O型のたったの3種類で分けようとすること自体が無理がある。

もっと様々な性格の人がいるし、3種類混じった人もいるかもしれない。

アメ車、ドイツ車、イタリア車・・・一見ドイツ車だったら全部同じ車のように見えるけど全然ちがう。

それは日本車が外国人から見たら同じに見えても一台一台全然ちがう。それと同じ。

日産GTRとカローラが同じわけない。

日本の職業ピアニストだって十人集まったら一人一人全然違う。

同じ様に多分一人一人のロシア人ピアニストも全然違う。

いっそのこと「アルゲリッチ派」とか「ディーナヨッフェ派」と言った方がよっぽどわかる。

それを

「アルゲリッチ+ディーナヨッフェ+プレトニオフ+ダンタイソン+ネルセシアン+ポゴレリッチ+ブーニン・・・ええい面倒臭い!全員ロシア派!!」なんて大雑把に括るからおかしくなる(笑)。

本人たちも「あいつと一緒にすんな!」と思っているはず(笑)。

それと・・・

私は例え大好きなホロヴィッツの奏法の教えがあったとしても、それに従うかどうかはわかりません。

最もホロヴィッツはロシア人ではなく、キエフ音大卒のウクライナ人ですが(笑)。

ホロヴィッツはホロヴィッツ。私は私。

自分に合った奏法はホロヴィッツのような長くて頑丈で太い指と手とは違う。

ホロヴィッツの奏法を真似したら絶対故障してしまう。

その辺りを一派が本当にわかって言っているのかどうかなんです。

単なる「盲目カルト教団」になっちゃいないか?ということなんです。

この点はいずれメッセージ集とyoutubeにまとめるつもりです。