よく他の教室から来た生徒とかって、ある程度のレベルだと、とんでもない爆音で弾きたがる人がいます(汗)。
多分前の先生の時に、そう教えてもらったんだと思いますが・・・まあそれは全て先生のせいとも言えなくて・・・
だいたいその場合、レッスン室のピアノの蓋が閉まっていることが多いようです。
しかも異常に音が出ないピアノのコンディションらしい。
かくいう、私も幼少の頃の先生は二人ともそういうコンディションでした。
一人は大学教授なんですが・・・(汗)
教授のレッスン室には豪華にピアノ2台が置いてあったのですが・・・
もうほんと、音が出ない(汗)
なので本気で鍵盤を「これでもか!これもか!!」と叩いていたのを思い出します。
それで発表会は毎回、銀座ヤマハホールでした。
さて?あの時どういう音量、響で弾いていたのかは私はわかりません。
ただ・・・あの当時のヤマハホールの響きがどうだったかまではわかりません。
今からもう40年以上前の話なので、当時のホールが果たして音響効果が抜群だったかはわかりません。
今、残っている古いホール(市民会館とか言う名前のホールはだいたいそうかな?)の音響はひどいもので、自分が色々音色を考えて弾いても結局、ピアノが鳴っていない状態で、仕方がなく、爆音で弾いたこともありました。
家で音色を考えても、結局響のないデッドな古いホールでは全部無駄になってしまうんです。
昔はそう言うホールが多かったと思います。
だから昔のピアノの先生もホールのことを考えたらレッスン室のピアノも音量が全然出ない状態にしないと!・・・・と言うことだったのかなと。
今はずいぶん音響効果が考えられているホールが多いので、だいぶ家の練習そのまま、ホールに持ち込んでも大丈夫なことは多いのですが・・・。
それを考えると、日本だけではなくて、ひょっとするとアメリカのホールでも同じことが言えたのかなと?
アメリカとかって多分ホールの使用目的はロックコンサートとかが多かったんじゃないのかなと。
音が鳴らなければマイクで拾ってビッグなスピーカーで鳴らそう!と(笑)
これから少しずつ、ピアノの先生も、ホールも、弾き方も響きも変わっていくとは思うのですが・・・。