とっても面白いですねえ。
どこがピアノと関係あるの?と言われそうですが(笑)
まず、このボクサーの凄いところは、徹底的に自分がパンチを当たらないことに集中しているところです。
普通ボクシングって筋肉ムキムキで、力のぶつかり合いという感じだと思うんですが・・・。
このボクサーはそうじゃない。
徹底的に、パンチを喰らわず、そして賢くスキを狙ってジャブをかます。
所詮ボクシングは判定までこぎつければ、いかにジャブ関係がヒットしているかで点数が決まります。
つまり、とても賢い戦い方をしている。
力で向かうことをしない。賢く逃げて、賢く当てる。
ピアノって・・・若いうちはとにかく力でねじ伏せようとするじゃないですか?
もちろん若いからそれでもなんとかなる。でも力だと、思ったような音色が出ない。
テクニック的にも思ったように速く弾けない。
がむしゃら、という弾き方だと、ピアノは本当はうまく弾けないんです。
でも誰もが『力』と『がむしゃら』『無茶』をしたがる。
それがスポーツだとか、ピアノを弾くことだとか・・・。
そういう意識は変えないといけないんです。
いかに楽して、体力を使わずにうまく体を使ってクレバーに挑むか?
スポーツは今や頭脳プレーであると同時に、ピアノも頭脳プレイ(play)なんです(笑)。
もう一つのメイウェザーのすごいところ
彼は毎日ものすごいトレーニングを積んでいる。
毎日毎日、もう引退しているのに来る日も練習三昧。
驚いたことにラスベガスに遊びに行っても、飲んでいるのはミネラルウォーターで、パーティーが終わってもそのまま待たせている車を帰してジョギングで6km先のホテルまで走って帰る。
これ、考えられないです(汗)。
世の中、天才と言われる人ほど、陰ですごい練習量をこなしている。
その通りだと思います。
それを45歳になっても続けている。
彼の生活は多分ボクシングの練習しか残っていない。
これって、全く『ピアニスト」という言葉に変えても何も変わらないと思いますよ。
それだけピアニストになるってことはあらゆることで大変。
私はいつも思っているんですが、ピアノ講師なんて誰でもできる仕事なんですよ。こんなの。
だってショパンエチュードがなんとか弾けりゃ、なれるんだから。
本当にすごいのは、本当に演奏だけでずっと数十年、食ってるプロです。
そういうプロは全てを知っているし、多くを世間に語らないと思うけど、なんでも知っている。
それができない奴らが私も含めて(◯シアン雑魚も含めて?笑笑)講師の仕事をしている。
職業ピアニストは本当に見習わないといけないし、できないと思っても、そこは挑戦し続けないといけないんですよ。
しかもクレバーな頭脳を持って。
この朝倉との試合はメイウェザーの勝利だろうと言われています。
どちらが勝つとか、どうでもいいから、どんな試合になるか、観てみたいものです。