さて、工場ではピアノを組み立てるラインの見学がありました。
残念ながら、工場は撮影禁止なので何も取れませんでしたが(汗)
工場のロビーにはいくつかピアノが置いてあり
色々自由に弾いて良い状態だったのですが、さまざまなピアノの中に・・・
こーんなコーナーがありました!
私はいろんなコーナーの中ではここしか!興味がなかったんです(笑)
これはヤマハのフルコンが2台置いてあって、右はリヒテルが弾いたと言われている1970年製のCF。
一方左は最新のCFXフルコンです。
50年前のフルコンから現代のフルコンにまでこのような進歩を遂げました!・・・とばかりに古いCFと最新と弾き比べることができるのですが・・・
いや私にとっては・・・50年も経つと果たしてピアノはダメになるのかどうか?
ということに関心があったのです。
実際はどうだったのかというと・・・私はそれほどの差を感じませんでした。
もちろん、ないと言ったら嘘になります。
やっぱり新品の方は音が若いんですよね。みずみずしいというか、音艶があるというか。
なので音が柔らかくて丸い感じです。
対して・・・50年前のCFは音艶は少しなくなっていて、多少音が硬い感じには聞こえました。
でもですねえ・・・そんなのソフトペダルを踏んでしまえば、それほど気にならない。
確かに艶のない硬い音ですが、それはそれで味わいがある。
シャープな音はそれはそれで味があるんです。そういう音は逆に最新のCFXからは出にくい。
もちろん、それは無理に強く弾けば、そういうシャープな音は出ることは出ます。
結局、ピアノというものは引き手が頑張ればどうにでもなる。
自分がピアノに近づかないといけないんですよ。
また現在CFの中古は多分市場では400万円台で売られていると思うんです。
50年も経っているけど、400万円台でこういう優れたピアノが買えるというのはそれはそれでお得なんです。
ただこれがさらに80年も経つとどういう音になるかというと・・・
実は1942年製のヤマハC7サイズのピアノも展示してあったのですが・・・
音が・・・汗。
ああ・・・やっぱり80年も経つと流石に音がかなり痩せていますね(汗)
ただまあ、50年ぐらいだったらまだ大丈夫です。
あとはまあ・・・サイズがね(汗)
フルコンは2.75mあるので、それだけのサイズのお部屋だったらということです。
また一方で、一軒家でも流石に2.75mのピアノともなると買ったはいいけど入らなかった(汗)という話も聞きます。
特にマンションだったらほぼダメな場合が多いです。
まあそれでも1〜2階ならクレーンでなんとか(汗)
でもこれが30〜40階とかのタワーマンションだと消防車のようなクレーンじゃないと(汗)
一般的には無理だそうです。
なんとかなってもクレーン車代だけで30〜40万円かかる(汗)
まあそんなこんなでピアノの運送代だけで結構逝ってしまうんです。
そのあたり・・・また詳しい話を次回part3で。