個性個性っていうけど、この演奏ってどうなのよ?part2

ショパンスケルツォ第2番

この二つの演奏は果たして新しい時代のクラシックピアノのスタイルなのか?

私はそう思っていない。

単なるクラシック音楽の終焉、冒涜であり、終末思想でしかない。

だったらあんた、生徒に「こういう演奏を目指せ!音大受験ではこう弾け!コンクールではこのスタイルで弾けば優勝!」と言うかね?

ロシアピアニズムの教師はそう言うんだろうけど。

クラシックの世界はあまりにも過去の曲を演奏しすぎてもはや、オリジナル性はないと思っている。

もちろんクラシック音楽の真髄は受け継がれるべきで作曲家の意思を尊重して未来に残すべきだとは思っている。

でもあちこち弄って残すべきとは私は思わない。

あんな演奏、ショパンが生きていたら喜ぶか?

今までバッハから始まって最後はラフマニノフやラヴェル、スクリャービンなどがオリジナル曲をこの世に出してきたわけで、それをしなかったらバッハとベートーベン、モーツァルトのみでクラシック音楽は終わっていたはず。

でも現代ではそれを逆に行なってしまって、おおよそラフマニノフを最後にみんな作曲をやめてしまったから・・・

クラシック業界はオワコンだと思っている。(ただし一般学習者がピアノを弾くことは今後も続くけど)

そうこうしているうちに若い世代はクラシックの分野以外ではどんどん自作曲を出している。

クラシックの世界に人気がないのは当然で、目新しい曲がないからに決まっている。

伝統は守るべきだけどそれとは別に新しい風もないと、この世界は本当にオワコンで誰も救えないことになる。