60歳間近で思うこと〜その3〜

3.あいつにできて俺ができないわけがない

まあなんて自惚れた奴なんでしょう!(笑)

・・・そうですかね?・・・

よく考えて欲しいんです。

世の中、天才と言われている人達は私から言わせればすごい努力家なんです。

もちろん私は音楽以外の世界は知らないですけど、・・・

でもポーランドのマスタークラスの時、あちこちの練習室をいつも覗いて聞いていたんですが・・・

海外の若きピアニストって本当に努力家ですごい練習量とすごい集中力なんです。

練習室で練習しているその演奏自体がテンポはすごいゆっくりなんですが、すでに完成されたレベルの高い演奏をすでにしている。

ドア越しに聞いている私がすごい感動してしまうほどの練習(?)なんです(汗)

おまけに・・・マスタークラスの教授が滞在している部屋に用があって昼休みに訪れたんです。

そしたら・・・

その先生、ずっと練習していた。できないところを何遍も何遍も・・・

本当に弾けない部分らしく、そこを何遍も本当に・・・

ある程度弾けたら・・・ずっと最初から最後まですごい集中力で弾き通していて・・・

その間、多分4〜50分だったと思います。

演奏は本当にすごいレベルで・・・なので私は、部屋をノックする勇気がなかったですよ(汗)。

天才と言われている人ほど、陰ですごい努力をしている。

それを世間では「あいつは天才だから」と片付ける。

私は今までテクニックの解決に半生を費やしてきました。

その私が言えることは・・・

究極の研究と思考、テスト・・・それを繰り返せば、あいつにできて俺ができないわけがない。

もちろんただ単純な努力、練習じゃ駄目ですよ?

テクニックにおいては、究極に研究することです。

同じことはテクニシャンだったらやっている。

でもそう言う人たちが易々と弾いてしまうと

「あいつはテクニックだけしかない」と片付ける。

・・・だったらあんた(ロシアBOSSも弾いてみろよ。全く弾けないくせに文句を言っちゃいけない。しかもスカルラッティソナタですら、まともに弾けない奴がそう言うこと言ってはいけない

・・・・どうやったらあれができるのか?・・・

それをできない人は

「私はだめだ」「私は何をやってもできない」「私は落ちこぼれ」

そんな言葉言ってるからできない。

否定的な言葉を言って、その場限りで自分を慰めて、もしくは他の人に慰めてもらって・・・

それで酒でも飲んでスッキリして明日からまた頑張るんだったら良い。

でもそれを引きずって何のプラスになるんですか?

そんな否定的な言葉をは吐くのはおやめなさい。何のプラスにもならない。

時間も勿体無い。

どうやったら解決するか?抜け出せるか?

それだけ考えれば良い。

道は開ける。鍵は必ずある。・・・誰かが解決しているのだったら・・・・

銅を金に変えることを目指しているんじゃないんだから、できるでしょう?

大事なことは・・・そのできている人の技、思考を盗んで改良することです。

もう一つは先ほども言いましたが「並々ならぬ集中力」

前回も言ったように私はバイクの大型免許と普通免許は教習所に通って取っていません。

全部、公安委員会のこの辺りでは神奈川県二俣川の運転試験場で取りました。いわゆる「限定解除一発試験」です。

その方が費用が圧倒的に安いからです。

大型バイクは1回で。普通免許も仮免許、本試験、いずれも1回でパスで取りました。

ちなみに神奈川県の一発技能試験は全国最難関と言われています。

普通だったら私は「超・天才」でしょう。

でも私はその前に、「練習場」と言うところでみっちり練習をしました。

当然そこには運転試験場の元試験官の天下りがわんさかいて(?)指導をしているわけです。

その陰の努力があって「天才」に見えるだけなのです。

人並外れた努力、研究。これさえあれば・・・

あいつにできて俺が(私が)できないわけがない。