3Xショック!(3度目のX国講座)

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3Xショック!(3度目のX国講座)

そう、懲りずにX国への講習会3度目レポートどぇす。

いろいろと今回は頑張って準備をしていきましたが、いやいや•••。

私自身の限界を感じてしまいました(汗)

もう俺はピアノ辞めた方がいいんじゃないか?(汗)と本気で悩みましたよ。

まあ詳細は後ほど書いていくとして•••。

今回も前回と同じく、飛行機はカタール航空です。

実は今回、値段が格安だったんです。

いくらだったと思いますか?

その昔、確か中華航空が頻繁に墜落を繰り返していた1990年代に、湾岸戦争の条件も加わって、ローマ行きが5万円で売り出されていた時があり、もちろん、すかさず私は買ってローマまで行きましたが(笑)今回はそれに迫る値段でした。

58000円です。

原油暴落につき、ちょっとありえない値段です。

大丈夫なのか?と思われそうですが、まあこんな格安は二度とないと思ってありがたく乗らせていただきました。

まあ墜落する時は、一瞬で考える暇なくあの世でしょうから、私はあまり心配しません。

人間死ぬ時は死ぬんですから。

悔いがないよう毎日、一生懸命生きて世のため人のために、残せるものを残していくだけです。

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カタールの深夜便。

便利なことに羽田発の飛行機です。

やっはり羽田発は便利ですね。

荷物をカウンターに預ける前に、スーツケースの中を整理していると•••。

オオ!!

あそこに見えるのは•••ラナンキュラス!(知らない方はこちらをご参照下さい

まあ言ってみればボラギノールのジェネリック版みたいなものです。

今回は奥にも見えるように、2箱。

準備万端です。曲の仕上がりとは裏腹に(汗)。

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荷物をカウンターに預けて、出発までの余った時間に食堂通りに行き、出国最後に何か日本食を•••と詮索しておりました。

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オー!カツ丼ですかい。おいしそー。

でも•••。まあ空港に行った人ならわかるとは思いますが、空港の食堂って結構高いんですよね。

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うーん、美味しそうなんだけれども、値段が•••汗。

•••と、困っていたところに•••。

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オオ!!あそこに見えるのは吉牛ではないか!!

まじか!羽田に吉牛!。

貧乏人にはありがたい!しかも出国最後に醤油味の牛丼。

これっきゃない!

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一度日本を出たら、しばらくは食べられない醤油味牛丼。

もしかすると最後の晩餐かもしれない醤油味、牛丼。

安い航空券の代償はひょっとしてとんでもない

結果になるかもしれませんんからね。

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ふー満腹です♥。美味しくいただきました。値段は420円と上がりましたが、いやいや、他の高い食堂に比べたら、ありがたいものです。

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飛行機に乗り込み、10時間のフライトの後、中継地点、ドーハに到着。

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いやーこの時、羽田から乗ってきたツアー客の集合が行われていたんですが、このツアーが凄い内容でした。

なんと!「豪華ヨーロッパ5カ国を周遊!、8日間の旅」

え?まじですか?

だって、このカタール航空は値段は安いんですが、なんたってヨーロッパまで時間がすごくかかるんです。大体20時間かかるのですが、8日間あっても前後に3日間ぐらい、往復日数がかかってしまうので、実質ヨーロッパに滞在できるのは5日間なんです。

それって•••例えばウィーンのシェーンブルン宮殿を1時間間見学して、さあ!カフェでまったりと1時間ぐらい•••と思いきや「さあ!次はパリのルーブル美術館へ移動しますよ!」とすぐ空港に直行とか•••?

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その後、5時間のフライトを経て1年ぶりのX国空港です。

もうこの空港に降り立つのはもうかれこれ4度目かな?

ウィーン空港にも何度も降り立ちましたが、どういうわけか?最近はX空港ばかりになりました。

正直「なんでまた俺、この空港にまた来ちまったんだろう•••」って感じです。

もうこれは定めですね。こうなったら、周りから「もう醜態さらして、行くのはやめとけ!」と止められるまで、毎年参加するまでです。

次回に続く•••。

2015.7.26


3Xショック!(3度目のX国講座)2

今日はX首都にてお散歩。

明日から始まるX講座の前に、ここ首都にてここでしか安く手に入らない楽譜の調達をしました。

ついでに近くの有名な公園に行きました。

慣れない現地のバスを乗り継いでやっと辿り着いたこの公園は•••。

そう、ショパンファンならよく知っているはず。

これがまた立派な公園でした。

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X都市にはいたるところにこうやってベンチがあり、緑豊かです。

そんな中にあるこの公園。

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入り口近くにあるショパン像。しかし、この公園のいいところはそれだけじゃありません。この公園はヨーロッパでも非常にレベルの高い公園として知られています。

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公園じゃなくて一つの森なんじゃない?と思えるほど立派です。

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森の中に一つの家がありまして•••。

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そこにはバラが咲き乱れておりました。

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思っている以上に立派な公園、というよりは自然公園そのものです。

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いやーこれも立派な花です!サングラスをかけているのが残念!

•••とまあ、金髪美女に見とれているのは、初めの初日だけでした。

この後、X都市に移動して、大学のレッスン表を見たら、驚きの事実が(汗)

続きはこちら


3Xショック!(3度目のX国講座)3

とりあえず首都を後にして、列車でx都市に移動します。

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のどかな風景が続きます

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のんびりした風景を贅沢に眺めていますが•••いやこれが後で述べますが、実は結構重要なことだったんですよ。

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いよいよX都市に近づいてまいりました

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結構汚い街なんですよねこれが。

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とうとう着いてしまいました。

いやそして、大学に行って明日のレッスン表を見たら•••!なんと!明日朝しょっぱな1番目からマールボロ先生のレッスンじゃないですか!

まずいっす!。慌てて大学の練習室を翌朝の7時半から借りましたよ。

さて、翌朝、マールボロのレッスンですが、やっぱりどういうわけかあの先生、私のことを覚えていましたよ。

ニコニコしながら「やあ元気だったか?」と。

•••しかし、愛想がいいのは初めだけ(汗)

後はニコリともしない厳しいレッスンです(汗)

というより•••下手に弾いていると「お前全然進歩してねえな。何やってたんだ?」と言われそうな雰囲気(汗)

しかし、ここで実は重要な問題が起きました。

実は•••レッスンで使っているピアノなんですが•••。

そして、今後私はこれに大いに悩まされてしまたのです!

2015.7.31


3Xショック!(3度目のX国講座)4

ここの大学では実はどういうわけか、レッスン室のピアノはほとんど某メーカのピアノでした。

メーカーの名前は•••まあ、ヤマハの商売敵某国産と言えばお分かりになると思います。

私自身、このメーカーが特に嫌いというわけではありません。

このメーカーは昔と違って最近はかなり品質も良くなっていますし、上級機種も最近ではヤマハの手強いライバルとなっているぐらい、いいピアノに仕上がってはいます。

ただまあ•••時として、品質的に???な機種にぶち当たることがあります。

特に•••不運だと、全く音が出ない機種に当たります。

前から思っていたのですが、それはその機種が音が出ないんじゃなくて、ひょっとして、そのピアノを調節した調律師が好みで音が出ないように調節したんじゃないかと思うんです。

音が出ないというより、柔らかい音の出るピアノに仕上げたいという思惑なんじゃないかと。

しかし、その思惑は逆に、とんでもなく音が出ない状態になることもあるわけです。

実は•••ここの大学の調節は以前から思っていたのですが、音が出ない。そして鍵盤が重い。タッチが深い。音がこもってシャープな音が出ない。

このメーカーは昔はそういうピアノが非常に多かったのですが、特に今年のコンディションはその傾向がかなり顕著に出ていました。

これにはさすがに参りました。

なぜならば、私の教室のピアノに触った人らなわかると思うのですが、私のピアノはその真逆なんです。

つまり、鍵盤は超軽いし、音が出るし、シャープな音が出るし、タッチは異常に浅い。

そういうピアノに慣れている人がこういうピアノにぶち当たると、もう大変です。

とにかく•••弾けない•••(泣)

1回目のレッスンの時にはとにかくこのコンディションで散々なレッスンとなってしまいました。

しかし、その全てをピアノのせいにするわけにはいきません。

なぜならば、他の生徒たちはそれでもきちんと弾いているのです。

弾けていないのは私だけです。

これは言い訳はできませんでした。

どんな環境でもピアニストはその環境に左右されずに弾きのける。

•••私にそういう能力がないのは明白でした。

マールボロのレッスンは有意義で、もちろん、ピアノが満足な状態でも、おそらく私はうまく弾けなかったでしょう。

それぐらい、まだまだ私は青二才でしたが、とにかくマールボロの指示する内容通りに弾けないレッスンはまずいな•••と思ってしまいました。

スケジュールにおいては今日のレッスンが終わると、その後、中3日間を経て、またレッスンが連続で行われる、という内容でした。

私は何が何でも、この3日間の間に、ピアノ対策をしなければいけないという課題を残しました。
単純には全く音が出なくて、タッチがかなり深いピアノに順応した弾き方を完成させなければならないという課題です。

いまさら、メーカーやら調律師やらに不平を言っている場合じゃありません。

ほぼ毎日が練習室にこもる毎日が続きました。

続く•••

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あ〜こうして、私はこの暗〜い牢獄のような練習室で、カフェテリアで金髪美女とおしゃべりをすることなく、暗〜く毎日対策練習に励むのでありました。

2015.8.1


3Xショック!(3度目のX国講座)5

今日から3日間、レッスンはないので練習と他のレッスン聴講です。

精神的に追い詰められた状態で牢獄のような練習室で朝から晩まで練習をしていると、もう通りの金髪美女に興味が持てません。

俺はてっきり、E●になっちまったかと思うほどです。

しかし、そういうことに関心は無くなってもさすがに腹は減ります。

人間の欲望の一つ、食欲を満たすために街へ出かけました。

というのも•••。

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学食のご飯は確かに美味しいのですが、しかし、ずっとこういう油っぽいものを食べていると、さすがにねえ•••。

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あーなんか美味しいレストランはないかなあ•••。

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ないかなあ•••

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ん?タイ料理屋?

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うまそー

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タイ風焼きそばにスープ

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タイ風焼うどん。左のカードはホテルのカードですが、ほぼ、クレジットカードの大きさです。

どれだけ量が多いかわかるでしょ!超大盛り!

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タイ風チャーハン。うまかったー!

ほとんど毎日、実はこのお店に食べに行っていたので店員とも顔見知りになってしまいました(笑)。

きっと俺のことをタイ人か中国人が懐かしさに食べに来てんだろうと思っていたことでしょう!

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夜になると、決まってホテル前にあるガソリンスタンド併設のカフェに行きました。

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この中にカフェがあります

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決まっていつも、このビッグなパニーニとコーヒーLL!のセット。合わせてたったの360円です!

横にあるクレジットカードのサイズを見ればどちらも大きいことがわかると思います。

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ジュースも色々売っていました。

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いやあ、できれば量がいっぱい入っているタイプがいいなあ•••この辺りがいっぱい入っていて良いなあ•••。

と、よく見ると、これはジュースじゃなくて、エンジンオイルでした!

ふー危なかった。もう少しで間違って買って、その場でグビグビ飲むところだった。

さて、次回はいよいよ聴講レッスンで感じたショックコーナー。

今年は特にレッスン生が半端じゃなかった!

(明日更新します)

2015.8.8


3Xショック!(3度目のX講座)6

さて、その3日間の間に、他の生徒のレッスンを聴いていました。

いろんな先生の生徒を聴いてはいたのですが、とても驚いたことに、他国の生徒より、X国の生徒が今年はかなりうまいのです。

しかも決して、今年のあのコンクールを目指している人たちではないようでした。

なぜなら、どの人も決してショパンを弾いているわけではないんです。

いろんな作曲家を弾いていたのですが、まったくもってこの国のトップレベルの人たちのレベルの高さに驚くばかりです。

残念ながら日本ではこういうことはお目にかかれません。

この国ではピアノがとんでもなく上手くて「当たり前」なんです(汗)。

そこから始まっていて、さらにレッスンで詰めていく(汗)

もう唖然でした。

詳しくいうと、とにかく、センスが抜群でした。

こうしたら良いんじゃないのか?•••そういうことをまず当たり前に隅から隅までやっている。

私などは曲がどうもうまく響かない、という時にもう「これは自分は天才じゃないからしょうがない」とかたずけてしまうんですが、そういう納得のいかない演奏だから、諦めるんじゃなくて、徹底的にセンスを磨いて仕上げています。

ちょっと上記の内容、うまく伝わっているか、わかりませんが(笑)。

要するに、まずはうまく、感動的に、響き的に、構成的に完璧に弾けて当たり前にしなければならないということです。

まだわかりにくいですね(笑)まあ要するに•••。

ホロビッツやルービンシュタイン、モイセイビッチみたいに先ずは弾くと言うことです(爆)。

そんな無茶な•••と思われそうですが、どういうわけかこっちではそれが当たり前です。

なんでこの国の生徒はここまでセンスが抜群なんだろう•••?。

そこにはいろんな理由があるのかもしれません。

X国は正直言って田舎です。工業的にも商業的にもまだまだ発達していない。

まあ言ってしまえば、良い加減な国ですが、しかし着ているものや、建物、家具、街中の自然との調和のデザインなどはピカイチです。

特に首都は建物も、女性の着飾りも抜群です。

日本などは残念ながら、どうしてあの服でヴィトンを持つのかな?と思ってしまう組み合わせをよく見かけますが、こっちではそういうことはありません。

多分美的センスを小さい頃から磨いているのではないかと。

考えてみてください。

我々日本は小さい頃から美的感覚を磨くことがあったかどうか?

勉強とか、スポーツでの根性とか、掃除とか、礼儀とかは習っても、美的感覚を磨くチャンスが当たり前にあったかどうか?

加えて、日本が美的感覚に昔から優れているかどうか?

多分なかったはずです。

もちろん、戦前はわかりません。そこそこ色々と美的感覚はあったのかもしれませんが、戦後アメリカ文化が入ってきて日本の良さが消えてしまってからはわかりません。

どちらにしても、日本は美的センスにおいては無機質的で無頓着な気がします。

そういうことより、工業国日本としては、データにおいて勝ることを目標にしてきたのでたとえば

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のようなデザインは無骨でいいからバカッ速い車を作ることに抜きん出きたわけです(笑)

いやでも私は欲しいですがね(笑)

もしくは時たま忙しい時に私が食べる

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の様な味はどうでもいいから、腹一杯食えるものが欲しいと思うあたり、まあ日本は質より量、センスよりデータを優先してきたわけです。

なんたって、量とかデータは数値で表しやすいので、目標にしやすい。

もっともそれで日本はそういう面で世界一になったことはすごいことですが。

しかし逆に質とか、センスのような感覚に頼るものは難しいんですよね。

しかし、ピアノにおいてはそんなこと言ってちゃいけない。

ごつ盛りでバカっ速い演奏はいらないわけです(笑)。

私が「まあ仕方がない」と仕上げにおいて諦めていた演奏ではダメで、どこまでも自分が納得して録音して何度聞いても納得出来る演奏に仕上げる。

正直自分の演奏を聴くのは嫌です(笑)

でも向こうじゃ、自分の演奏を鑑賞する余裕のレベルがある。

納得しないと表で弾かない。

自分が足りないものはこれだなあ、と痛感してしまいました。

勿論、では納得出来る演奏が自分で作り出せるのか?というと•••。

いやそれは•••自信がありません(汗)。

作れるものもあれば(後ほど述べますが)「あーもうダメだー!」と思ってしまうほどの決定的な差を感じてしまうこともある。

芸術の世界は厳しい•••。

さて、次回は毎日の練習時間、6時間!•••で得たことをお話しします。

2015.8.9


3Xショック!(3度目のX講座)7

そもそもここの講座に来る前の1週間は日本では仕事が非常に忙しくて、ほとんど練習ができない状態でした。

そうでなくてもあまりの多忙さに、出国する時は疲労困憊で早く飛行機に乗ってぐっすり眠りたいという感じでした。

しかし飛行機は述べ20時間のフライトとなり、翌日は首都で1日、ゆっくり過ごしたので、現地に入った時には体の疲れはすっかりとれているようでした。

しかしそれでも、大学で3時間も練習したら体が参ってしまうのではないか?と思って練習をセーブしたかったんですが、色々と今回は課題山積なのでそうも言ってられません。

正直、一日につき、6時間は練習していました(笑)。

通常ならば、3時間でダウンです(笑)。

勿論、練習を始めて2時間目には、やはり峠が来ます(汗)。

ここでしばらくピアノの前で15分程うつ伏せになって(笑)休憩をしたあと、地下にある

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自販機のコーナーに降りて行きました。何か甘いものでも飲んで体力を回復させるためです。

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何にしようかな•••。勿論、例の怖い思い出のジュースは手に出さないようにしないと•••オオ!!。

例の私が腹を下したジュースがない!!。ということは•••汗。

やっぱりあれはまずい品物だったのか!!!。

どちらにしても、安全にカプチーノやカフェラテなどの砂糖を幾分多めにした飲み物を毎度飲んでいました。

ここでゆっくり飲み物を飲んで休憩して•••しかし、どうせその後、練習室に戻っても体力は回復しないだろう。今日は練習はもうやめてホテルに帰るか?•••。

と思って荷物を取りに練習室に戻りましたが、以外と体力が戻ってきました。

こうなったら行けるところまで練習するのみ!•••ということでこの日は6時間の練習!。

通常、日本では6時間の練習は自殺行為です。

正直言ってその後、ひどい疲れで仕事になりません。

しかし、ここではなぜか、なんとかなっている感じでした。

勿論、6時間の練習後は、げんなり疲れてホテルに戻り、その後毎晩PM10:30ぐらいにはバタンキューで就寝です。

通常翌朝になってもハードな練習の後は体の疲れが取れなくて、なかなか起き上がれないはずなのですが•••なぜか、こちらでは体の疲れが朝になっていると全く治っている。(驚)

毎朝、大体朝4時半ぐらいに目が覚めてしまい、その辺を散歩して6時から食堂で朝食です。

全くもって健康的な朝でしたが(笑)一体なぜあれほどの練習をしたにもかかわらず、一晩寝ただけで体の疲れがとれているのだろう?

非常に不思議でしたが、その後、謎が解けました。

何故って•••それは多分仕事をしていないからです(笑)。

通常、私の教室では大体1日約6〜8時間のレッスンが入っており、その合間を縫って、なんとか1〜2時間、練習をするのですが、1時間練習をしただけで、かなり体が疲れてしまうのです。

もう俺も歳なのかな?•••と思ったものですが•••。

いやしかしそうではなく•••実際は意外とレッスンをすることに体力を消耗していたようでした。

まあ大人のレッスンはともかく、子供レッスンなんてそれほど体力を消耗していないだろうと思っていたのですが、どうやらそうでもなかったようです。

こちらでは勿論、仕事をせずに練習のみに専念できるので、連日6時間ほどの練習が可能でした。

この6時間ほどの練習は、私にとって想像以上にかなりの収穫がありました。

自分の演奏を冷静に聞いて、冷静に組み立て、そして冷静にまた判断して弾く。

自分の中で色々と進歩があったのではないかと思いました。

ああ、やっぱりピアノの練習は1日1〜2時間ではなく、理想は6時間やらなければいけないんだ•••と痛感しました。

ただ単に曲を弾くのではなく、どうやって音楽的に仕上げるのか?

それには相当の時間が私には必要のようでした。

しかし•••留学生はそれぐらいの練習時間は取れても、帰国した私には、それは不可能です。

それどころか、練習できない日もあります。

しかし、ピアノが上手くなりたければ、6時間ほどの練習時間は、もう必然なのかもしれません。

これはなかなか難しい問題です。私だけではないでしょう。

どの生徒もどうやって練習時間を捻出するか?

前にも書きましたが、ピアノが上達したければ、身分を会社員にすることを私は勧めません。

会社でその日のほとんどの体力を消耗してしまうと、絶対にその後、練習できる体力が残せないからです。

しかし、時間を捻出しやすいピアノ講師でさえ、時間が取れない先生も大勢います。

ここが悩ましいところです。

ここ、X国の先生たちは皆、日本のことについては「とても魅力的な国で、東京はとてもエネルギッシュで巨大な街だ。しかし、時々騒々しくて、疲れることがある」と言います。

そう、ここX国は緑豊かで、人々は散歩を欠かせないし、ゆったりとした時間を楽しんでいます。

そのおかげで未だに貧しい国なんでしょうが(汗)そういう要素はショパンの音楽を感じて、考えて、音楽に表すにはうってつけの環境です。

どう考えても、あの東京のやかましい電車の発車音にスピーカーから絶え間なく流れる放送。コンクリートの世界に、せせこましい学生たちの通学風景。

メトロノームのように正確に行動を、こなさないと遅刻する!。

毎朝、ため息と同時に忙しい一日が始まる•••。

やっぱり日本は未だに働きすぎではあるようです。

こりゃどう考えてもいい音楽が生まれてこない(笑)。

未だに1回しかレッスンを受けていないのに、もう私の中では、非常に大きい課題と、うまく弾けない原因がもう既に分かってしまったようでした。

自分は根本から音楽の作り方が駄目だなあ•••。

即席と短時間で音楽が作れるわけがない。

そしてさらに、それだけではなく、この後のレッスンで、致命的にショックを受ける羽目になるのです。

続く•••

2015.8.11


3Xショック!(3度目のX講座)8

ところで全然関係ない話なんですけど、世の女性たちに物申す。

夜も寝静まった夏の深夜に、一人、スマホを持って歩くのは、やめていただけませんか?

暗い夜道に、顔だけスマホの明かりでボウっと照らされて•••。

gost

あたしゃ、ちびりそうになりましたよε-(´∀`; )

さて、本題に入ります。

今回、私がレッスンを受けた先生はマールボロ先生と、もう一人•••。

実は今回新しい先生に就くことにしました。

その先生は•••。

以前紹介した短パン先生です。

実は非常に前から気になっていた大変うまい先生なのですが、しかし、生徒はほとんどなぜか、X国の生徒です。

あまり他の国の生徒を見かけません。

理由はわかりませんが、そのあたり、多少気にはなっていたのですが、しかしあの先生の演奏はピカイチで,是非就てみたいと思った次第でした。

申請は一応通って短パン先生のレッスンが可能になったのですが、今年は前回までと違って、大学のレッスン室はほとんど冷房完備となり、先生も生徒も前回のように短パンでレッスンをしていないようでした。

その代わり•••先生は結構ラフな格好で、ある時、真っ赤なTシャツでレッスンをしていました。

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こんな感じです(笑)ホント、真っ赤でした(笑)。

なので、今度からこの先生を赤シャツ先生と呼ぶことにします。

そもそもこちらではレッスン時の服装はみんな無頓着です。

私も初めの1回目はジーパンではあったものの、革靴にワイシャツ姿ですが、今回は私もTシャツにしていました。

来年はおそらく、クロックスに短パンとランニングシャツで参加しようかなと思っているのですが(そういう奴も見かけた)。

どちらにしても、服装はラフですが、レッスンもラフプレーでした(笑)

とにかく熱血ではありますが、生徒がうまく弾けないと「どうした?!なんでできないんだ!」と怒ります(汗)。

いやあ•••(汗)やばい先生を選んじまったかな?と思ったのですが(笑)。

しかし、演奏はピカイチでした。マールボロと赤シャツ先生の他の先生達と全く違うのはよく弾いて模範を示してくれたことです。

その先生のレッスンにいよいよ出かけました。

この日はホールでのレッスンだったのですが、一番怖かったのは•••そう、なんたって•••。

あのメーカーピアノですよε-(´∀`; )

ホールにはなんと、例のピアノのフルコンが置いてありました。

しかし、以前も思ったんですが、結構音が出なかった記憶があります。

今回もそうかな•••と思ったら•••図星でした。

ホント、全く音が出ない(汗)

日本のホールでもこのメーカーフルコンで以前そういう痛い目にあったことがあったんですが、とにかくこのメーカーのピアノは怖い。

今回は対策法として、とんでもなく椅子を高くして、そしてとんでもなく前傾姿勢で全体重を鍵盤にかけて(笑)弾きました。

なんていうんですかね?まるで鍵盤上で逆立ちをしているような•••(笑)。

しかし•••あのフルコン、びくともしません(笑)。

なんてこった•••という感じでスタートしたんですが•••まあでも私が下手だからうまく弾けなかったんだと思いますよ。

さて、レッスンは冒頭にピアノのコンディションを探るという目的で、ゆっくりなテンポのマズルカを持って行きました。

私はとても気に入っている曲なのですが、正直うまくは弾けません。

弾き終わってから先生が「この曲は完全なマズルカじゃないんだけどね」と言いながら弾いてくれたのですが•••。

それが•••いや•••参りました。

白旗です(汗)

赤シャツ先生が弾きはじめた途端、突然その先生の横にもう一人の人間が現れたんです。

その人は•••ショパンでした。

ショパンはとても悲しそうな顔をしていました。

そしてショパンは遠い異国の地、パリの空を見上げながら「ああ、今すぐX国に帰れたらどんなに嬉しいことだろう」と言っていました。

X国を懐かしんでいるその顔はとても顔色が悪いようでした。

そして、最後に何度も何度も弱々しい声で「X国に帰りたい、帰りたい、帰りたい•••」と連呼して•••。

そして、気がついたらショパンは消えていました。曲が終わった途端に。

•••彼はそうやって死んでいったのでしょうか•••

私はもう圧倒されました。あんな経験は初めてです。

印象派の曲でもないのに、なんで映像が出てくるんだろう(汗)。

と同時に、私はマズルカを持ってきたことを恥じました。

私はあの曲をただ単に美しいと思って弾いただけにすぎません。

単純におセンチになっていただけです。

しかし•••実情は違っていました。

なんの背景も考えていなかった。

なんて情けない•••。

自分を恥じました。

ただ単に美しいだけでは、ショパンは弾けない。

と同時に、果たしてX国民でない私にマズルカが弾けるのか?

弾く資格があるのか?と思ってしまいました。

それ以外にも色々とレッスン内容で、痛烈な内容があり、その夜、私は一人、いつものガソリンスタンドカフェでひどく悩んでしまいました。

続く•••

2015.8.13


3Xショック!(3度目のX講座)9

レッスンはここまでで3回こなしました。

マールボロのレッスンも、赤シャツのレッスンも非常にためにはなりましたが、ある部分、自分の不甲斐なさも痛感し、そして、今まであまりに作品に対してのアプローチのいい加減さに反省をしました。

ノクターンに関してはかなり先生たちから基礎を習得したように感じました。

しかし•••マズルカは•••どうかな(汗)。

今の自分の問題は、いつまでもレッスンを受けなければインスピレーションをもらえないという点です。

これは致命的です。

特にマズルカは完全にダメです。

もちろん、そんなこと言ったら、日本人でマズルカをまともに弾ける人はどこにもいないかもしれない。

現実的に私は未だにそういう演奏を聴いたことはありません。

しかし•••だからといってもロシア人やアメリカ人でも上手く弾く人はいる。

自分の中でインスピレーションを感じ取れるかが問題。

ここが難しいところで、「イメージは分かっちゃいるけど弾けない」というか•••。

演奏を聴いて、いい演奏はわかる。感動する演奏もわかる。

ゴールドブレンドじゃないけど、違いの分かる男ではある(笑)

でも自分でその演奏を作れない。

これが今の私の課題です。

頭の中にあるモヤモヤしたイメージを具現化する。

これができなければ、自分はピアノを弾く意味がない。

一生、指導の方に回っていた方がいいかもしれない。

ピアノを弾くという動作は正直簡単です。

鍵盤を押せば音は出る。

そして、音を揃えて適当にクレッシェンド、ディミニエンド。アッチェランド。

これで一応完成する。

でもこれじゃ人は感動させられない。自分も感動しない。

画家がキャンパスで試行錯誤を繰り返して頭のイメージを描いてくのと同じように、ピアノも鍵盤の前で、芸術性を醸し出すことを考えながら作っていかなければいけない。

そう•••私は50歳前になってようやく「自分で作る芸術性」を考え始めたのかもしれない。

今まではコピーに過ぎなかったわけだ。

これは本当に情けないことだ。

これが私の課題。

さて、今回のマールボロと赤シャツの先生。実は結構対照的な性格でした。

マールボロはいわゆる地上の煩悩多き人間ですね。

しかし、赤シャツは神か、宣教師でした。

もちろん、音楽的には二人とも抜群でした。

何が違うかというと•••マールボロは性格的に結構きつい(笑)

まともに弾けないと冷たくあしらわれます。

実はこんなことがありました。

ピアノの椅子がちょっと壊れていて、自分が座った時になぜか下にズルズル沈んでしまうんです。ちょっと困ったなとは思ったのですが、私は何も言いませんでした。

しかし次の生徒は弾き終わった時に「椅子が沈んで上手く弾けなかった」と言い訳をしたわけです。まあそれは本当でしたが。

しかし、マールボロは「お前、ショパンはどんな椅子でも上手く弾いたんだぞ。その辺の椅子でさえも」と言い返していました。( ̄Д ̄)ノ

あの生徒がどういう風に思ったかわかりませんが、まあ•••プライドの高そうな人だったんで、笑顔ではありましたが•••心の中は•••わかりません(汗)

しかし、赤シャツ先生の方はそこまで本人を追い詰めるほど厳しくない。

私に対してはアマチュアと思ったのか?(笑)あまり怒りませんでした。

実は最後のレッスンの前日に私はドロドロになりながら8時間練習をしていました(笑)。

今まで言われたことを全て研究して、最善の演奏ができるよう、自分なりに考えて、まだインスピーレーションをもらっていない曲を持って行きました。

最後のレッスンの時に冒頭言われたことは•••。

「うん、上手く弾けてるじゃないか」

しかし•••私はそれを信用していいのかどうか、わかりませんでした。

なんたって、この日は先生はかなりレッスンが立て込んでいたし、私の次はショパコン出場者のレッスンだったし、ほどほどのレッスンにして体力を温存していたのかもしれません。

多分マールボロだったら、色々と突っ込みどころは満載だね、と言ったと思います。

しかし、どうせならそのほうがいい。

私は褒められるためにここまでやってきたわけじゃないし、自分がうまく弾けているのかわらないのでは困るわけです。

理想のピアノの先生って優しくて、怒らなくて、褒めて伸ばす。

•••それって本当にいいのか?•••。

もちろん、私自身は今は厳しいレッスンスタイルを取るつもりはありません。

残念ながら近年の日本でそれはできないでしょう。

だからマールボロが日本に住んでいたら、即刻、クレームやらで解雇ですな( ´ ▽ ` )ノ

もちろん、最終的には本人次第です。

レッスンなんて、端から端までみちゃくれない。

いわんや、こういう夏期講習は数回しかレッスンがない。

だから、結局は自分で悪いところを見付けて直さないといけない。

いつまでも先生に頼っちゃ上手くならないわけです。

そういうきっかけという意味では今回はかなり有意義ではありましたが。

所詮、先生に褒められたい、なんて発想は•••。

•••ま、やめておくかこの先は。

そこまで言って委員会レベルになってしまう(笑)。

さて、次回は雑多な小話、そして講習が終わって小旅行のお話です。

2015.8.15


3Xショック!(3度目のX講座)10 ホテルとバスの話

どこでもそうですが、旅行の間にかかるお金って、移動費に宿泊費、食費ですよね。

これらが切り詰められたら、結構金銭的に負担が減るわけです。

まず、飛行機代、今回は奇跡的に58000円で済みましたが、もうこういう金額は2度とないかもしれません。

多分来年はやはり7万円代になるでしょう。

まあ飛行機代は仕方がない。

しかし、それ以外ならなんとか切り詰められる。

今回利用したホテルは実はあるチェーン店を利用したんですが、そのホテルの宿泊費はですね•••なんと、一泊朝食込みで2300円だったんです(笑)

ちょっと考えられない金額ですよね。

しかもそうは言ってもホテルは立派なんです。

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日本にも確かチェーン店があったと思うんですが、イビスバジュエットというチェーンホテルです。

ヨーロッパではご存知のホテルですが、今回はこればっかり使いました。

2週間前にインターネットで予約するとほとんどが朝食込みで2300円です。

もっとも、不必要なものは置いてありません。歯ブラシとか、冷蔵庫とか、湯沸かし器とか。

まあ、それらはなくてもどうにかなるんですが、湯沸かし器はあると自分でコーヒーを入れることができるんで、まあ次回は現地で安い湯沸かし器でも買って持ち込めばいいわけです。多分2000円であるでしょうし。

ただし、朝食とかはやはりしょぼいです(~_~;)

内容はハム、パン、ヨーグルト、コーンフレーク、ソーセージ。これだけでした(汗)。

でもまあ、朝食はあまり食べないという人ならばこれで十分なのかもしれません。

部屋は簡素ではありますが、清潔で十分ですね。

もし、ヨーロッパで予算を抑えたいというのなら、是非勧めます。

バスのお話。

ヨーロッパ内の移動は列車•••というのはもう昔の話かもしれません。

最近では長距離バスがかなりヨーロッパ内でも流行っていて、今回も私は早速利用してみました。

その名も、X国にちなんで、『polskibus』

今回、実はx都市から観光でブロツワフという街に行き、そこからベルリンに住んでいる友人に遊びに行くために、このポルスキーバスを利用したのですが、いやいやこれがなかなか快適。

以前私が利用した大阪の夜行バスよりシートなどは快適でしたね。

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金額も、ブロツワフという都市からベルリンまでは鉄道だったら8000円するのですが、このバスだとたったの2000円です!。

まあただし•••バスなもんでダイヤスケジュールがやや難ありでして•••。

いきなり発車が1時間遅れていました(汗)

なんでも道路工事とかで渋滞にはまると時間が遅延するとか。

でもそれさえ計算に入れておけば、なかなかいいのではと。

ヨーロッパ旅行は日本よりお金がかかる•••というのはもうひと昔の話かもしれません。

あ、ただし•••、それは物価の安い国への旅行の場合でして•••。

そのあたり、次回以降の狂乱的物価高のベルリンでの旅行でお話しますが(汗)。

ブロツワフという観光都市には面白い観光名所がありました。

ある橋に無数の南京錠が取り付けられています。

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あーそういえばそんな場所、日本にもありまっしたっけ。

湘南台。

調べてみると世界共通の愛の誓いの形のようです

こうやって恋人同士が永遠の愛の誓いに南京錠をつけて2度と別れられないようにするんですよね(怖)。

いやあ気持ちは、わからなくもないんですが、ちょっと引いちゃうものが•••(汗)。あたしには手錠にしか見えないんですが(汗)。

もっとも•••

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「いやあ、この辺り一帯は俺が全部鍵をつけたんだけよね。

これは1年前でしょ。これなんか3ヶ月前でしょ。そしてこれは1週間前でこれは3日前で•••」

なんていうプレイボーイがいても、おかしくはないですな。

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この都市で観光をしながら、レッスンの反省をしていました。

赤シャツ先生はこんなことも言っていました。

私がうまくピアノが弾けずに、落ち込んでいる様子を見せていると「あなたはピアノが弾けて幸せですか?」と。
 

私はあわてて「え?•••もちろん!赤シャツ先生のレッスンが受けられてとても幸せです!。しかし•••今はピアノがうまく弾けなくてあまりハッピーな気分ではないです」というと

赤シャツ先生「私はあなたがピアノがうまく弾けて幸せになれるようにしたい。それが私の願いであり、喜びです。」

泣けてくるじゃありませんか(T . T)

こんなアマチュアなレベルの私にはもったいないお言葉です。

たとえ上辺だけのうその言葉であっても、あたしゃほろりですわ♥

さて、お次はベルリン在住の友人宅への訪問と観光です。

2015.8.23


ぶらりベルリンの旅1

さて、講習も終わって、小旅行のお次の場所は•••。

そう、私のベルリン在住の友人宅です。

ベルリン近郊(といっても東京の近郊と違って中央駅からは遠くない)に住む友人宅に10年ぶりに遊びに行きました。

いやしかし•••10年前には私も相当センスがなかったんでしょうかね?

当時友人の家にを見て、まあそこそこいいなあ、と思ったんですが今回じっくり見てみると、かなりいいセンスを持ったお部屋でしたね。

いやもう日本人とヨーロッパ人のセンスの違い•••。

完全に決定的な差をつけられてしまいました。

ベルリン中心部からほど近い•••

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洒落た街中にある一つのアパートメントの•••

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地味だがセンスのいい階段を上るとそこには•••

玄関のドアを開けると•••ななんとそこには!

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センスのいいお部屋が!まるでどこぞのショールームですな。よーく見ると調和がとても取れています。

このセンスには脱帽です。

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センスの良いピアノの部屋に入るとベランダには•••

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オオ!奴はピアノの練習に疲れたらこの椅子で外を眺めながらゆったりと曲の構想を練るのか!!

これなら確かにドイツロマンチックな演奏になるわけだ!

そこかしこに花が添えられているのが憎い!

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あのかつてのビンテージスタインウェイも健在なり。

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ピアノの側にはセンスのいい絵画が•••。

私はこの絵を見た時、ある音楽が頭に流れてきました。

そう、あの曲の冒頭のオーケストラの曲の風がそよぐ音楽•••

ではなくて•••あの曲が頭に流れてきました。

0分31秒〜「あなた、かわりはないですか?〜」.

何を馬鹿なこと言ってるんだ!?•••とお思いでしょうが、そんなことないですよ。だってあなた•••

4分31秒〜からのメロディー。

ほらね!。きっとX国、ショパン、日本の演歌。これ、切っても切れない間柄。

いやあ、しかしキーシンがまさか本番で「北の宿」を熱演するとは思わなかったなあ。

ちょっとお茶を濁しました。ではまた話に戻りましょう

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ベランダに出ると•••オオ!イタリアチックなデザインでトレビアン!!

朝、パンジーらしき花を見ながらここでコーヒーでも飲むのでしょうか?

できればコーヒーは金髪ねえちゃんが持ってきてくれたら、きっと世界一の名演ができそうです。

と•••前回来た時にはあまり気がつかなかったのですが、室内はなかなかのセンスのいいインテリアです。なんというかまとまりのあるいい趣味の部屋ですよね。

もちろん、それなりにお金はかけてある。

しかし、同じお金をかけるとしても日本の成金野郎だったら、ケバくて、ギラギラした部屋にしそうですが、それとは全く趣が違う。

日本はそういえばバブルなんて時代がありましたが、あれだけお金が有り余

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そう、こんな感じですよね。今や、オイルマネーで湧く産油国や中国がこんな感じです。正直、品がないですね(笑)。

金はあっても文化が育たない。

文化が育たなければ芸術も育たない。

もちろん、ロックやポップスならばこういう雰囲気で良い。

しかしクラシックを演奏しようと思ったら、この雰囲気じゃ(汗)。

この写真をじーっと見て、あることに気がつきました。

実は•••日◯人の演奏そのものじゃないですか?

ケバくて、ギラギラしていて、騒々しくて、品がない。

もちろん◯本人すべてと言うつもりはありませんが、少なくともそういう演奏が市場では未だに絶賛されている。

私は常々生徒には小さい音で弾いてくれと言っている。

もちろん、小さい音ならばなんでもいいという単純なものではないし、そこからさらに芸術性を含んだ表現でないと困るけれども、とにかく現状において日◯ではとにかく、はっきりした硬い音で弾きたがる。

ヨーロッパではすでにテクニックは重量奏法だし(そもそも指を強引に動かしてピアノを弾いていたら、どうしても音は硬くなりがちになる)音楽も小さい音量の表現で無限大の芸術を表現している。

前々から常々疑問に思っていたが、とにかく◯本人は、早くこのことに気がついたほうがいい。

やや話がずれましたが、ヨーロッパ人のセンスの良さは是非見習いたいところです。

さて、次回はベルリン市内観光です。

2015.8.30


正直ベルリンは以前も来ましたが、私はあんまり好きじゃないですよ、この街。

なんたってベルリンがというより、ドイツ自体がとにかく物価が高い。

もちろん、それはレートの関係上、現在円安なので仕方がないにしても、とにかくなんでも高い。

ちょっとスーパーでアイス1個を買っても300円。

300円ですよ!!

ミネラルウォーターを買えば1.5Lペットボトルがスーパーでも150円。

駅なんか300円で売ってるんですからね!!

もう嫌んなっちゃう。

X国では確か1.5Lで30円だったかな?

一応ベルリンではベルリンの壁を見てきました。

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そのあとで日本料理店に行ってきました。

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いややっぱり、日本の料理が一番ですね。やっぱりおいしい!

いろいろベルリンではいろんな店を見ましたが、やはり物価の高さで何も買わなかったような(汗)。

このあと、列車で私は再度X国の首都に戻り、そこから飛行機で帰ることになりました。

実はこの時、とても珍しい経験をしました。

現在、国際便に乗る時は、実は搭乗の際の持ち物制限が厳しくて、100ml以上のの化粧水、香水はもちろん、500mLのペットボトルでさえ、機内に持ち込んではいけないことになっています•••が•••。

私はうっかりカバンの中に500mlのペットボトルを入れたまま、荷物検査を受けたんですが、どういうわけか、何も言われずに•••。

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これって本当は絶対あっちゃいけないことなんですよ(笑)。

どんな国でも必ずペットボトルがあったら、呼び出されて注意を受けた上でその場で捨てられる。

さすがはX国ですね。

こういうところは超いい加減(笑)

芸術は超最高( ´ ▽ ` )ノ

このアンバランスがいいところです。

もしも来年もX講座を受けるとしたら•••。

まあ、あのピアノ対策をしないとまずい。

実は帰国後、自分の調律師にいろいろ聞きました。

鍵盤が重くて、粘っこくて、動きが悪くて、タッチが深く、鍵盤の戻りが遅い。かつ音がこもっている。

これ、実は30〜40年前の日本のピアノの整備はこれが通常だったらしい。

実は私も30歳まではこのメーカーのピアノを使っていましたが、確かにそういうセッティングでした。

昔は指の力を鍛えるために、わざとこういうセッティングをしたらしいのですが、このメーカーの比較的年齢の高い調律師は今でもこういうセッティングをするらしいです。

おそらくハイフィンガー奏法や、それ以外でも指を積極的に動かす奏法向きなんでしょうが、現在は日本ではこういうセッティングは古いらしい。

それがどういうわけか、この大学ではこのセッティングだったわけです。

ただまあ•••それでも現地の人たちはあまり困らずに弾いていたのですが•••それもそのはず。

比較的ヨーロッパ人はみんな体格がいいんです。

それは向こうの人たちと握手をするとよくわかります。

大抵男性の手はまるでクマの手みたいな立派な手なんです(笑)

特に赤シャツ先生は腕も太くて、指が今日は腫れてるんですか?と言いたくなるような分厚い指。

胸からはモジャモジャの毛が•••汗。

正直ケンカをしたら絶対負けます。

加えて食べ物がねえ•••

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サンドイッチを注文すると、一人分しか注文していないのに、この量です(汗)

でもこれ、ここの人は女性でも全部食っちまうんですよ( ´ ▽ ` )ノ

なもんで、とくかく、体格がいいのが当たり前。

それって実はピアノ弾きにはもってこいなんです。

だってただ単に鍵盤に指を置くだけで、立派な重量奏法の完成です。

そんなに意識しなくても、自然に重量奏法になる。

そうすると、大きい音量を出すことはそれほど大変じゃないわけです。

当然あんな立派な指で鍵盤を引っかくものなら•••!!!fff。

まあそんなわけで、とにかく、来年もあのセッティングだとどうしよう•••という感じなので、なんとかその辺りの対策をしないといけません。

どっちにしても私にとってあのメーカーは怖い。

もう勘弁してって感じ(汗)。

マジで一人外国人の中で私だけですよ。全体重をピアノに掛けたり、鍵盤を思いっきり突いて弾いたり、上から振り下ろして弾いたり(汗)

マルボローから「お前、何変なパフォーマンスしてるんだ?」と言われましたよ(笑)

さて、これからいろいろと研究を極めて練習です。

そういえば•••マールボロが模範で弾いていたショパンソナタ2番。

すごい演奏だった。もちろん体格もいいからすごい音でしたが、それ以上に本当にすごい演奏。

多分100色以上の音色で弾いている(大げさじゃなくて)

あんな演奏、日本では未だに聴けない。

誰もあれを上回れない。

再度私が訪れるとしたら、持っていきたい曲がまた一つ、増えました。

2015.9.8