流行(ブーム)について・・・

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まず、初めに述べておきます。

私は流行(ブーム)が大嫌いです。加えて言うなら、ブームとは資本主義社会の低文化の産物と考えます。

流行とは何でしょうか?一時(いっとき)数多くの人々が、支持したかと思うと、あっという間にブームが去っていく・・・そして、その流行った物をブームが去ってから取り上げると「それはもう古い!」と言ってしまう。

では、その流行った物はなんだったのでしょうか?そもそも、みんなが好き好んで使っていた、もしくは流行っていた事はなんだったのでしょうか?

結果的に、当たり前ですが、みんなそれの本当の価値を実は、分かっていなかったという事に尽きると思うのです。もしそれが本当に気に入った物だったならば、流行が過ぎ去ろうがなんだろうが、あなたはそれを使い続けていたはずなのです!

例えば、アルペンスキー。今や、不景気で流行らなくなったと言っていますがそれは違う。ただ単に、もともとスキーにのめり込む人口なんて、そう多くはいなかったと言う事だと思うのです。

そして、このブームにあやかろうと、様々な経営者はスキー場を増設してわんサわんさと宣伝して・・・もちろん、経営能力があって、先読みの得意な経営者は、バブルが過ぎる前に存分に儲けて、察知して早々に引き上げたのでしょうが・・・

そしてオートバイ。一時期、ものすごく流行った時期がありました。ネコも杓子もオートバイ。北海道に行くとオートバイだらけ。そして、多人数の利用者が出ると決まって出てくる問題が、マナーの悪いライダーの出没でした。

でも、所詮オートバイなどは、すべての若者に受け入れられる物ではない。今や、ブームは過ぎ去り、そのかわり、まあ、同じバイクですが、ハ−レーにのる若者が増えております。

しかし、その若者は、寝袋とテントを積んでバイクで北海道へ、などとは考えない様で・・・悲しい事に、バイク同志の連携意識も最近は薄いと聞いています。

流行という物は、まあ、すべてが言えないにしても、そこに、儲けてやろうというブームの仕掛人がいて、それに群がるビジネスがあって、そしてマナーが底を尽きる頃に、そのブームが去っていく・・・

これこそ、資本主義社会の儲けの鉄則なのでしょうが・・・しかし、そのブームのおかげで日本はいまだに、不景気といわれようが沈没していないのですから、流行を否定する事は出来ないでしょう。

ただ・・・ただただ・・・私は、正直いって、クラシックピアノだけはブームは来ないで欲しいと切に!願っています。

もちろん、いままで小さなクラシック音楽のブームは来たと思いますが、さすがにネコも杓子もクラシックピアノとまでは、いっていない様です。

まあ、それもキムタクや松たか子あたりが、ドラマでクラシックピアニストなんか演じたらわかりませんがね!?(どうせやるなら、高倉健か岩城滉一あたりがぜひ!!やって欲しい!!そうすれば、そっくりな俺の株が、きっと上がる)

最も恐れる事は様々な人がクラシックピアノをやって、あげくの果ては「クラシックピアノなんてつまんねー!」という固定概念を持ってしまって、それを子供の代まで伝えてしまう事です。

私はクラシック音楽はすべての人たちに受け入れられるとは思っていないし、ピアノという習い事も、すべての人たちが習得できる物ではないと思っています。本当にクラシック音楽が好きな人、本当にピアノが好きな人、そういう人たちでこの世界は十分だと思うのです。

私は別に7年落ちの30万で買ったオンボロパルサーで十分だし、5年落ちのカメラもついていなければ、小さな白黒画面のE-mailができない携帯電話で、かまわないし、パソコンはノロノロ動く初期型window98で十分です!

別に儲けたいとは思わないから、クラシックピアノの世界は今のままで良いと思いますが、幸いにして、私の教室は本当にピアノが好きな人たちだけで、込み合っています。

私はこれ以上自分の教室を(講師を雇ってまで)大きくするつもりはないし、別に何か他に音楽関係のサイドビジネスをするつもりもありません。

何でもそうですが、大きくなり過ぎる事は、衰退する危惧を含んでいるからです。

最近ようやく、私はユニク◯に行くようになったのですが(遅いってか!)、意外とユニク◯も良い商品あるじゃん!・・・と通っていたアイワールドのユニク◯が撤退してしまうそうです。ユニク◯は、はやり過ぎたかもしれませんが、潰れないで欲しい!せっかく今、私のマイブームなのだから!!!