私が20代の頃・クラシックおたくだった・・・

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私が20代の頃はもう、がむしゃらにクラシック音楽ざんまいでしたね!

音楽関係の学校は大学からだったので、入ってからこんなに音楽を勉強するのはおもしろい事なのかと思いました。

それからは、大学の図書館で片っ端から文献をあさり、視聴覚室でCDを聞く事に明け暮れていました。

ですから今でも、おおよそ自分が好きな作曲家の事なら何でも知っていますし、おおよそのクラシック曲なら知っています。

しかし、その為に、音楽などはクラシック以外は聞かなかったし、音楽以外の事についてはほとんど知らない状態でした。

世間では、そういう人を「音楽バカ」もしくは「クラシックおたく」といいます。

どういう状態かと言うと、まず私自身、全然テレビを見ませんでした。おおよそNHKのニュースか特集ものしか見ないといった有り様でした。

そして、音楽などはクラシック以外のジャンルは何が流行っているのかも知りません。一番困るのは、カラオケに行った時です。

他の人は流行の曲を歌う中、なぜか私だけは、沢田研二の「勝手にしやがれ」とかピンクレディーの「UFO」などという、ビンテージな曲しか歌えなかったのです。

大学を出たての頃、テレビ局のバイトでドラマの中の、ピアノを弾くシーンのスタントマンをやらないかという仕事を一時期やっていた時期がありました。

スタジオにいって丁度俳優さんがピアノを弾いている時に手のシーンだけは私が弾くといった仕事です。

しかし芸能界にうとい私には、おおよそ、スタジオにいる女優や俳優さんなど、知らない人ばかりでした。

あるドラマで主演の女優さんにピアノを弾く所を教えてあげて欲しいという要請を受けました。電話では「◯◯◯◯さんにピアノ指導をお願いします」と言われ「わかりました」と答えたものの、さあ!一体その女優が誰なのか、私にはわかりません。

といって、「そんな女優さん知りません」なんて、事務所にははずかしくて言えません。

今まではスタジオに入ってただ単にピアノを弾いて、ハイ!おしまいだっただけに「こまったな・・・」と思いつつ、回りの人に「すみません、宮沢り◯ さんはどちらの方ですかねえ?」と、実は本人の目の前で言っていたり、収録の待ち合い室で、この人多分、売れない女優さんなんだろうな、暇そうだから世間話でもしてあげるかなと、話していた人が西田ひか◯さんだったり、この人本当に俳優さん???と思った人が漫画家の、えび◯さんだったり・・・

また、ヤマハでピアノを教えていた頃、なんでも、木村拓哉が主演のドラマで木村拓哉がヤマハの講師役をやっていたドラマがあったらしいのですが、その頃しきりに生徒の親に「村田先生って実はキムタクのつもりでやってるんでしょ?」と言われて「はあ・・・そうなんですよ!」と社交辞令で言ってはみたものの・・・はて?キムタクって誰だろ?・・・そういえば韓国の政治家にそんな人いたっけな??キムタクとか、キムヨンヒムとか・・・そんなに俺ってあのオヤジ政治家に似ているのかなあ???と真剣に考えた時期がありました。

もちろん、今では午後2時のワイドショ−番組を欠かさず見ているので、サッチーから和泉家の話しまで、何でもござれであります。

ところで、当時、音楽事務所でそのような、ばかな話しを事務所の職員に話して笑っていたところ、ある人が「じゃあ、あなた、私の事も知らないでしょう?」と言われたので「はい、すみません!」といって皆さんから爆笑された思い出がありました。何でもその人は、芸能界では大物のプロデュ−サーだったらしいのですが、はたして?あの人は一体だれだったのか?・・・未だにわかりません。